首都圏中学入試2012[13]
☆聖光以上は例年通り100名以上の応募があるが、目立つのは昨年から中学の帰国生入試を実施している海城学園。それから今年新設の森村。いきなり58名である。前年対比でソートすると、
☆湘南白百合が倍増。逗子開成、大妻中野、共立女子が昨年に比較して増加。そして桐光は、人数も集めているし、昨年に比べても増えている。このような動向は、政府や企業のグローバル人材の育成が緊急の課題であると同時に、それとは意味合いは違うが、3・11以降の質的変化としてのグローバルリーダーの育成が求められているということがあるだろう。もちろん、円高によって、企業が海外に進出するので、帰国生の数がある程度安定してくるという見方もある。
☆安定してくるといっても、まだまだ一進一退であるから、帰国生入試が増えてくると、パイの取り合いになる。当然競争になるが、まだまだ帰国生入試に力を入れているところは、少ないから、その競争が
・東大をめぐる大学進学実績という量的競争なのか
・海外大学やグローバルリーダーを創る質的競争なのか
☆その行方がわかりやすい。海城や湘南白百合、共立女子、桐光が勢いが良いということは、どうやら帰国生の入試は、一般入試に先んじて質的競争に価値を置く帰国生が増えてきたことを示唆しているのかもしれない。
☆帰国生の海外での学びが、中学受験塾の影響で、一般生と同じスタイルのものを強要されているという海外の経験のリソースを消去してしまうような従来型の動きに対峙し、世界的視野を重視することを自己決定できる帰国生が増えることは歓迎である。
☆そういう生徒は、この一覧には出ていないが、教育の質の高い学校で、帰国生受け入れに真剣に取り組んでいる学校を、今後もっとリサーチすると、そこから日本の質的ポジショニングは、世界においてアップするのであるが・・・。ともあれ、期待したい。
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