首都圏中学入試2012[14]
☆7日は、フェリスの初日出願だったが、応募者数は402名で、昨年初日の415名に比べると96.9%。フェリスの最終応募者数の昨年と一昨年の対比は、88.2%だから、昨年を上回ったとしても、一昨年を上回るのは厳しいだろう。
☆埼玉は勢いがよいが、千葉・茨城エリアと埼玉エリアの総数の前年対比は98%。やはり、東京の受験生が千葉・茨城エリアから埼玉エリアにシフトしているということだろう。
☆入試日を新設するなどの入試要項の変更戦術だけでは、やはり神奈川エリアの中学入試は盛り上がらないのかもしれない。
☆量的競争率の競争から教育の質の競争にシフトする必要があるのだが、それをけん引するリーダー校はどこか。フェリス、横浜雙葉、横浜共立にその可能性はあるだろうか。伝統を保守するだけで、当面はサバイバルできる学校であるからどうだろう。
☆第四山の手ゾーンの広がりによって、生徒募集が安定した学校であるだけに、シフトは可能だろうか。この第四山の手ゾーン戦略を立てた三浦展氏によれば、この戦略のコンセプトは、「ジャパニーズWASP」だったそうである。つまり、
W ホワイトカラー
A アメリカナイズ
S 郊外
P プライベート
☆しかし、これは個人としての微分化されたポストモダニズムの象徴で、三校の理念に反しているが、結果的にその流れに乗ってしまった形になったままである。この第四山の手ゾーン当時の流れをつかんだのが、日能研であったから、余計にそうであるかもしれない。
☆ところが、3・11以降の体験をした日本は、新しいWASPの登場を模索している。それは私見では、
W ウェブ(web)
A アート(art)
S 組織(system)
P 多様性(polymorphism)
☆ということである。この新しい流れをつかんでいる神奈川エリアの私学は、たとえば、洗足学園、湘南白百合、カリタス、栄光、桐光、山手学院か。本来ならサレジオ学院などは、その修道会の性格から考えて、新しい流れを創ってもよいはずであるが・・・。ともあれ、これらの学校の今後の動向を見守りたい。
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