首都圏中学入試2012[18]
☆筑波大学附属駒場中・高等学のサイトを見ていたら、校長星野貴行先生のこんな言葉が目に入った。
本校の校歌の三番は、「前へ 未来へ 涯(はて)しなく 進む線(ライン)に 立つ我等」とはじまります。2011年3月の東日本大震災、それに伴う原発事故は、私たちの国や社会のこれまでのあり方について、根源的な問いを投げかけました。さらに、震災・原発事故以前からも喫緊の課題と言われていた地球環境問題、エネルギー問題、食糧問題等々の現状を目の当たりにするとき、未来へ続くラインはきわめて細いもの、あるいはすでに途切れかけているのでは、とさえ思われます。日本の、世界の、地球の未来を明るいものとして切り拓き、維持し続けていくために、様々な分野での真のリーダーの輩出が望まれているのではないでしょうか。
☆3・11以降、私たちは「根源的な問い」を投げかけられた。世界の未来を拓き明るさを生み出すために、様々な分野での真のリーダーの輩出が望まれているのであると。
☆この気持ちは誰もが持っているが、それを実践するのは難しい。しかし、それを実践してきた先人がいる。3・11以降の精神は、戦後の精神に重ねられることが多いが、その戦後、星野校長と同じ気持ちを共有し、世界の未来を拓いた先人に、クーデンホーフ・カレルギーがいる。新渡戸稲造がいる。内村鑑三がいる。
☆クーデンホーフ・カレルギーの精神は、共立女子に継承されている。新渡戸稲造の精神は恵泉に継承されている。内村鑑三の精神は、鴎友学園女子に受け継がれている。
☆この3校を志望する女子受験生は、3模試の予想では昨年より増えると言われている。大衆化された中学受験が「根源的な問いかけ」に応える質の転換を果たす兆しであろうか。
☆祈るような気持ちで、このシフトの起こる動向を見守りたい。
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