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首都圏中学入試2012[20]

☆筑駒と栄光の初日出願の人数推移(4年分)をみてみよう。

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☆筑駒は隔年現象がまだ起きている。ここの受験者数は不変だということだろう。栄光については、聖光が初日出願を減らした分増えたということだろうから、聖光と栄光の教育の質の差が明らかになったのかもしれないし、今まで日能研が合格者をたくさん出していたが、昨年あたりからSAPIXの生徒が日能研の合格者を凌駕したあたりから、何らかの転機になっているのかもしれない。

☆塾説などで各塾のスタッフの動きを外から見ている限りだが、SAPIXのスタッフは入試問題の質に敏感に反応している。ロジカルまたはクリティカルシンキングの問題を出題する学校であれば、偏差値にかかわりなくリサーチしている姿をみかける。かつての日能研のスタッフもそういう時代があったが、最近はどうだろう。

☆また、中には、意欲的な問題を出す学校に対し、偏差値が低い学校だからそんな高級な問題を出すと受験生が増えないなどとアドバイスする塾経営者もいると聞き及ぶ。もしそれが本当だとすれば、日本の未来の教育をなんだと思っているのかと首をかしげてしまう。

☆いずれにしても、栄光と聖光の入試問題を比較すれば、一目瞭然。それぞれの特徴がたいへんわかりやすいことだけは確かである。

☆さて、このタイプの学校の市場は、隔年現象が起きていたり互いにシーソーゲームをやっていたりするから、ゼロサムで増減はないということだろうが、中学受験全体ではどうだろう。前年同日対比をカレンダーの関係で一日ズラしてい比較しているが、この比較がどこまで妥当かは、結局2月10日あたりにならなければ本当のところはわからないが、今のところこんなところが自然な線ではないかなと予測する。

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☆というのも、埼玉の増えた分は、千葉・埼玉からのシフトであるし、神奈川エリアの共学も中央大横浜山手などの一部の学校が勢いがよいだけであるから、おそらく今年の傾向はこんな感じなのではないか。

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