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首都圏中学入試2012[43]

☆昨日25日の中学入試の倍率をみてみると、出願のスピードは昨年並みになってきたようだ。かえつ有明が、昨年の出願人数を超えたと聞き及ぶ。倍率速報はあくまで形式倍率だから、実数はまだわからないが、同校のように、そろそろ準備が整ってきた学校も多数でてきているだろう。

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☆東京エリアの男子校は、同日対比では昨年を上回る雰囲気。といっても昨年が極端に厳しかったから、状況は変わってはいないだろうが、市場というのは勢いが大切である。

☆そうはいっても、全体的には、公立中高一貫校に比べ、私立中高一貫校が厳しいことは否めない。この状況をどうとらえるのか。

☆国民のために開かれている公立中高一貫校と富裕層の子弟が通う私立中高一貫校という対立図式で考えるのが、ジャーナリスティックなスコープだろうが、これはちょっとマルキシズム的な考えだろう。資本主義を批判するのなら、国がコントロールする教育の自由と公平性に論陣を張らねば。ということだとは思うが。

☆私立中高一貫校は、資本主義もそうでない経済主義も批判はしない。人間存在の在り方と互いに影響しあう世界の関係総体の在り方の真理を追究しているだけである。

☆英国や米国のようなパブリックスクールやプレップスクールに比べれば、富裕層?。というわけではない。むしろ、私学の教育方針に大いに共鳴し、世代をまたがって家族が協力してお金を寄付する感覚で、運営に貢献しているという感じなのである。

☆そんな馬鹿な!といわれるかもしないが、大衆国家の体制というのもが、そういう大切な感覚を喪失させるというのは世の常であるが、だからこそ歴史を振り返り、大切なものを復元しなければならない。というのも喪失はあの忌まわしきファシズムを生むのだから。

☆3・11以降の転機とは、まさに大切なものの喪失に警鐘を鳴らす動きであるが、まだまだダイナミックになっていない。これからである。

☆だいたい公立中高一貫校のあり方は、公平性を欠いているのは明らかである。生徒募集がたくさんあったと喜んでいる当局の企画室のメンバーがいたとしたら、それはおかしいと気づかねばならないのだが。

☆公立中高一貫校のシステムは、すべての公立中高に適応されねばならない。そんなことは簡単ではないか。高校無償化なのだから、高校入試をやめてしまえばいいのである。

☆大事なことは、大学進学実績ではなく、高校入試で思春期に養われるはずの情意や知性を空洞化されることをなんとかせねば、共に生きるなんてことは絵に描いた餅であるということだろう。グローバル人材とは結局、目敏くも利益をもっとも効率よく生み出す狡知しか養われないことになってしまう。公共知などは結局GDPが右肩上がりになれば解決できるのだとおごり高ぶる万能感に満たされた人材が出来上がってしまう。それをもってして自己肯定感を有する人材を育成しているなどと言っているとしたら、恐ろしい。だれでもアドルフ・アイヒマンになってしまうシステムをなんとかしなければ。ということではないかな。

☆この2人のアドルフに対して、戦後日本では2人の「シゲル」が現れ、私立中高の存在の根っこ、つまり人間の本来性の根っこを育てたのであるが、そんなことは忘却されているだろう。その根っこは、実は吉田松陰の門下生や彼らと共に生きた坂本竜馬と彼らに影響を与えた多少飲んだくれの横井小楠などの精神と同根である。

☆3・11はその根源的な人間性の復興を要請しているのである。中学入試の動向はその要請を世の中がどのくらい欲っしているか、そのバロメータなのである。のに。

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