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首都圏中学入試2012[44]

☆首都圏中学入試がおさまりかける2月6日、「福島大学大学院東京サテライト開設記念フォーラム」が開催される。このサテライトについては、同大学のサイトにこうある。

 なにげない日常生活が繰り広げられていた福島が、3.11を境に、世界の最尖端の課題を背負うことになってしまいました。
 福島という地域社会と市民生活が背負った課題は、国内外の地域社会やその将来に共通する普遍的な課題でもあると確信しています。  
 そこで、福島の現状を発信し、また国内外から福島へ英知を結集するため、福島大学地域政策科学研究科(修士課程)は東京サテライトを開設することにしました。
 この主旨にご賛同をいただいた立教大学と福島大学は相互協力・連携協定書を締結し、2012年4月、立教大学池袋キャンパス構内に、東京サテライトを開設します。

☆その開設フォーラムが開催されるとあって、これは参加しなければと思ったが、すでに申し込みは満員のようである。締め切られていた。残念。このフォーラムの題目は、「東日本大震災からの復興と福島の未来—人間の安全保障をもとめて」。人間の根源的な存在理由を問うイベントである。

☆記念講演は、 アマルティア・セン教授 (ノーベル経済学賞受賞者)
 

アマルティア・セン教授 プロフィール  

•1933年インド ベンガル州生まれ
•コルカタ大学卒業 
•ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで博士号取得
•分配・公正と貧困・飢餓の研究における貢献により1998年にノーベル経済学賞受賞。ハーバード大学教授

☆その後、パネルディスカッションがある。

 
パネルディスカッション「東日本大震災の教訓と大学の役割」

                            1)鈴木 寛(参議院議員・元文部科学副大臣)      

                            2)吉岡知哉(立教大学総長)

                            3)黒川 清(政策研究大学院大学教授・

             国会東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員長)

                            4)入戸野 修(福島大学学長)

☆ここでも鈴木寛氏が登場している。なるほど、それで、セン氏なわけである。資本主義や民主主義のパラドクスとその解決のための公共的経済学の話、具体的には飢餓と貧困の問題のスペシャリストである。もちろん、B社のK氏も支援しているだろう。これは教育産業にとっては素晴らしいことなのである。これからは、高校入試や大学入試を応援するより、このような教育産業が登場してくれウだろう。

☆公立であれ、私立であれ、大事なことは世界という存在の育成なのである。ただ、いまここでそれを実現しようという環境を選ばねばということだろう。「難関大学進学重点」を公立学校が目標にするのは、反動としか言いようがないのである。なァ。

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