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首都圏中学入試2012[55]

☆東京・神奈川エリアの中学入試直前31日の前年対比は以下の通り。

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☆東京エリア男子校では、芝浦工大と海城、明法が、大学進学実績が主な選択理由の男子校に応募が集中する中、応募者を増やしている。いまここでの子どもたちの学びを21世紀につなげる教育の質に挑戦している男子校である。日本の未来に光がある。

☆東京の女子校は、PISA型入試や適性検査型入試にチャレンジしている佼成学園女子や東京女子学院は健闘している。女子は男子よりも21世紀型教育に真剣に取り組んでいる学校もがんばっている。鴎友学園女子、田園調布学園、共立女子、八雲学園は大健闘。

☆東京の共学校は、打撃ではないだろうが、明大明治、青山、中央、法政の付属中は応募者減。進学重点志向性の共学校がやはり勢いがよい。そんな中、新設校八王子があるにもかかわらず、工学院大附属が健闘している。21世紀型教育に取り組んでいるかえつ有明、広尾学園、順天は昨年比で減少しているが、定員確保は十分できるから、これからの新しい教育の影響力に期待ができる。特に広尾学園は、昨年の生徒募集が多かっただけで、まったく大勢に影響はない。

☆神奈川の男子校では、栄光、桐光、藤嶺藤沢が応募者を増やしている。このまま神奈川エリアが、教育の質の競争を継続することは望ましい。

☆神奈川の女子校も、男子校と同じような傾向。湘南白百合と横浜女学院が大健闘。洗足が若干応募者減だが、フェリスと横浜共立に教育の質と量で上回る雰囲気がでてきた。

☆神奈川の共学校も、中央大学横浜山手が、共学校のみならず、社会にコミットメントしない大学進学重点志向の男子校や女子校を、21世紀型教育志向の男子校、女子校とともに刺激する勢力になることはよいことである。同じ付属でありながら、横浜山手の品性を共にするわけだから、おもしろい存在になるだろう。そして横浜創英と公文国際も大健闘。

☆神奈川エリアは、全体的には勢いがないが、その中で教育の質の高い私立中高一貫校(男子校も女子校も共学校も)が生徒獲得において元気づいているのは、受験市場にとってはどうかわからないが、私学市場にとってはよいことである。やはり東急線と田園都市線の生活と教育の質を共存させてきた田園都市計画のコンセプトがクオリティにこだわる家庭層の居住空間を作っているのかもしれない。第三の山の手ゾーンの質の高さということだろう。

☆いよいよ明日から、東京と神奈川エリアの中学入試が始まる。

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