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大学入試から見る中高一貫校[06]

☆今朝の日経で、大学の秋入学の記事が載っていた。グローバル人材育成と海外からの留学生の獲得のための壁をぶち破ろうということ。

☆賛否両論あるだろうが、イノベーション、壁の破壊、グローバリゼーションの3要素を整備するのは、21世紀社会では当然である。メリット、デメリットを計算するときに、基準なき議論は、創造的ではない。

☆そう考えると、秋入学でこんなに騒ぐのはおかしいのである。もっとも日経の月曜版は、前日が経済界が休みであるから、ニュースがない場合が多い。そこで、教育の話題を埋め草として用意しているだけだろう。それだけ、教育はイノベーションのスピード感がないのである。

☆だから、進学重点校とか旧帝大とか、この大学入試の時期に平気で使われるのである。この矛盾だらけのビジョンを矛盾と自覚せずに、平気な顔をしているこの業界は、やはりおかしい。

☆それでいて、企業や市場を悪と決めつける公立学校の教育者も多い。税金や学費はどこからでているのか?企業とか市場の存在が、そうしているのである。文科省は宮沢賢治を好きなようだが、この矛盾をどうするのか自らの問題として受け止めなければならない。

☆そういうあまりにも虚構の理念に基づいて、私立学校を批判するのは、おかしいのである。がしかし、私立学校の中にも、自ら批判されてもしかたがない戦略を自覚せずに行っているところもある。

☆これは、悲しい。ただし、理想の理念をビジョンとして掲げ、現実を守るために戦略的にマスのニーズにも耳を傾け、そのジレンマをどうすべきか、模索し続ける生き様こそ≪私学の系譜≫であるということだけは、確認しておきたい。これから、この区別なく、大学合格実績のランキングが発表されるシーズンだからこそ。

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