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2012年 転機の中学入試の背景

☆2010年ころから「2012年の光と影 レジュメ①」で書いてきたように、今年の転機を気遣ってきた。特に中学入試については、1986年から25年間を振りかえり、98年・99年の私学危機と今度の転機はどう違うのか思いを巡らしてきたわけである。

2012

☆89年以降は、グローバリゼーションが広まり、光と影の相克であった。IT革命とそのバブル崩壊は、その象徴であった。この時期地下鉄サリン事件が起きている。阪神・淡路大震災も起きている。そしてそのとき日本でベストセラーになったのは哲学書「ソフィーの世界」。すでにこのときに転機を迎え、方向転換しなければならなかったが、まだまだ世界同時資本主義の動きには格差があり、その格差をテコに超富裕層が誕生する優勝劣敗の動きがピークに達するまで、見向きもしなかった。

☆それが、リーマンショック、世界同時的民主化革命によって、ようやく格差増幅成長神話は崩れ、格差なき成長へシフトしそうな兆しが見えている。今回は、日本ではサンデル教授のコミュニタリアニズムの正義の哲学が注目されている。

☆98・99年の私学危機周辺では、暴力とテロが影から噴出し、3・11前後は、一転して、革命がその影のパワーに抵抗したという大きな違いがある。

☆前者はまだまだ化石燃料の奪取による世紀末資本主義であるが、今回はそこから脱却し格差なき資本主義への兆しが見え隠れする。もちろん、反動的な動きも強く、そうは一足飛びに行かないが、優勝劣敗型古い資本主義を相対化する動きがでていることが重要ポイントである。

☆中学入試においても、偏差値や大学進学実績主義は、古い優勝劣敗型学校社会の話であるから、やはり転機を迎えているとみなすのが妥当だろう。

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