首都圏中学入試2012[71]
☆今年の海城の生徒募集戦略は成功だったようである。この厳しい入試の中で、応募者数は、帰国生入試においても、1回目も2回目も昨年よりも増えた。
☆その理由は何か?
☆東大の実績や国公立医学部などが、前年比で減ったため、それに影響されて減るのでないかと危機感を持ったとは、中田教頭。
☆しかし、20年間改革を続け、21世紀型リベラルアーツのプログラムを形成してきたのだから、生徒が集まらないはずはない。
☆昨年4月から中田先生は、教頭に就任し、広報活動のリーダーシップをとった。意外にもこの20年間の改革について知っている、メディアや塾、広告代理店が少なかったということだ。
☆そこでもともと改革リーダーだった中田教頭は、各塾のキーパーソンと対話し、その意識を変えていったという。オセロのようにひっくり返していったに違いない。
☆当初中田先生の話は難しすぎるとか言っていた人もいたが、SAPIXと四谷などのキーパーソンがすぐに反応し、海城の21世紀型教育に興味と理解を示したあたりから、周りの見る目が変わったようだ。
☆そこら辺の事情は、長文の手紙を頂いたが、そこはご本人がこれから語られるであろうから、ここで述べるのは控えておこう。
☆ただ一つこれは共有したほうがよいので、語っておきたいのだが、多くの父親が海城の21世紀型教育を支持したという実感・手ごたえを中田教頭は感じたということである。
☆今年の4月からは、また新たな戦略を稼働させるということである。6つのキーポイントを統合してダイナミックに動くようだ。具体的な方向性については、昨年同様、これから中田教頭が、多くのメディアで語るだろう。
☆それにしても、中田教頭の言説を理解できるかどうかは、21世紀型教育に興味と理解を持っているかどうかの試金石となるだろう。
☆中学入試の転機は、中田教頭の言説が中学入試で理解され、支持されるようになっているというところにも現れ出でている。
☆そう言えば、21会のメンバーは、みなこのレベルである。特に洗足学園の広報のリーダーの玉木先生は、ポストモダニズムのリフォーマー。「スプリング」という雑誌で、中田教頭や平方校務部長と議論していたのを思い出した。
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