首都圏中学入試2012[80]
☆首都圏中学入試2012[76]の要領で、神奈川県の女子校を見てみよう。
☆湘南白百合は、定員が50名だから、係数2をかけなければ実感と合わないかもしれないが、そこはそのように考慮するかどうかは、選択者にゆだねよう。
☆「思春期学」という視点は確立していないから、まだまだ進学実績の成果で競争されているが、選択者は雰囲気や匂いで何かを感じ、選んでいる並び方になっているかもしれない。
☆その「何か」が「思春期学」のパワーであるかもしれない。ではそうではないところは?これはある意味はっきりしている。
☆「思春期学」は私学市場における教育の質の競争である。「大学進学」は私学市場と受験市場が混在している。あとは受験市場のニーズにどのくらい合わせるかという係数が残っている。
☆ということは、受験市場のニーズに合わせると、教育の質の競争が阻害されるということか?そうともいえるし、それ以上に質の重要性をアピールするという私学市場と受験市場の競争も必要であるので、受験市場を排除するような私学市場であってはならない。
☆受験市場がポピュリズムで、量的嗜好性だとすれば、私学市場はジャスティス志向性と質的嗜好性であるから、その両者のバランスというか最適化傾向を見出したところに生徒は持続的に集まるはず。受験市場に偏れば、≪私学の系譜≫なき私学として持続するだろうし、私学市場の質の中にひきこもり、閉鎖的になれば、イノベーションが起きないから、やがては忘却されるだろう。フェリスは受験市場に対しはノーを突きつけているが、同窓力が強いから、そのステージでは開かれている。当面ブランドは保たれる。しかし、もしも受験市場の情勢が大きく変わればどうなるだろう。何らかの変化が起こるだろうが、まだ先の話である。
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