首都圏中学入試2012[85]
☆赤字が繰り上がったところ。10日に比べ、上記の表だけで44名増えている。これが繰り上がった分である。女子校は影響を受けていない。
☆さて、日能研の場合は、きっちり併願作戦を組むので、この赤字のところの繰り上がり19名分は、他校にも影響する。東京・神奈川だけで日能研生はこの倍以上の繰り上がりが起こっている。逗子開成、東京都市大付属にまでその影響は及んでいる。
☆そういう動きから推計すると、東京・神奈川エリア全体では、男子校の繰り上がりが100名前後は起きていると思われる。
☆一方女子校の場合は、すでに昨年より多めに合格者をだし、繰り上がりを吸収できるようにしているだろうから、この時点ではほぼ確定できているのかもしれない。逆に考えれば、人気校がある程度定員より多く入学させることになるから、応募が集まっていない女子校はさらに厳しい状況に直面することになる。
☆教育の質をグローバルスタンダードに合わせているか、学内スタンダードに合わせているか、つまり、教師の意識が外に向き、イノベーターになっているか、内部のしがらみ調整に教師が日々を費やしているかによって、この差が生まれている。
☆ウチの生徒のレベルや教師のレベルでは、難しいことにチャレンジするのはまだまだできないのだという声を聴くときがある。<いま・ここで>難しいかどうかという自分スタンダードではなく、難しい局面をどのようにとらえかえすか知恵を出し合い、アクティブになるかどうかだけなのに・・・。目の前のメンバーにとって良い人であるだけのリーダーでは、組織全体の明日はみえないということだろう。
☆学校説明会で、どのようなリーダーが存在しているのか見定めるのはやはり基本ということか。
カリスマリーダーなのか
戦略家リーダーなのか
革新的リーダーなのか
ナチュラルなリーダーなのか
権威的リーダーなのか
学識的リーダーなのか
☆カリスマリーダーの場合、後継者が育つ雰囲気をほかのメンバーが創り出しているかどうかはチェックしなければならない。戦略家リーダーは、ビジョンを実現するための人事配置をするから、最も安心できるが、戦略の内容の正当性・信頼性・妥当性はチェックしたい。革新的リーダーの場合、学内全体がその影響によってよい雰囲気が満ち満ちている場合は、最高に魅力的である。しかし、そうでない場合は、組織全体は動かない。シラケテイル可能性がある。それは説明会に行けば、すぐにわかる。ナチュラルなリーダーは、ある意味達人の領域なのである。肩書きにも権威にも頼らず、人間力で自然に道が開け、多くの人に支援される。本当のカリスマなのかもしれない。権威的リーダーは、虎の威を借りている場合は要注意である。自己保身に陥りやすい。学識的リーダーの場合、理論だけのリーダーなのか、理論に基づいた実践的リーダーなのかはチェックしたい。
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