大学入試から見る中高一貫校[20]
☆今年の東大前期入試の現代文の一問め、と早稲田大学の教育学部の入試の現代文の一問めで出題された素材文は、同じ作品からだったし、抜粋場所もほぼ同じであった。
☆この場所はおそらく模擬試験などで的中させた予備校があったのではないだろうか。
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☆今年の東大前期入試の現代文の一問め、と早稲田大学の教育学部の入試の現代文の一問めで出題された素材文は、同じ作品からだったし、抜粋場所もほぼ同じであった。
☆この場所はおそらく模擬試験などで的中させた予備校があったのではないだろうか。
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☆サンデー毎日(2012・3・11)「大学合格者高校別ランキング第3弾」によると、立教大学合格ベスト28以内(32校)に私立中高一貫校は、15校ランクインしている。
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☆昨日27日(月)、広尾学園9階応接室で、「第3回21会(21世紀型教育を創る会)」が開催。21会の座標軸とその現実態をめぐるリッチな議論が行われた。
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☆2010年ころから「2012年の光と影 レジュメ①」で書いてきたように、今年の転機を気遣ってきた。特に中学入試については、1986年から25年間を振りかえり、98年・99年の私学危機と今度の転機はどう違うのか思いを巡らしてきたわけである。
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☆[16]からかえつ有明の「サイエンス科」の試みを書いているが、これもまた大学入試が転機を迎えている兆しなのである。なぜなら、日本の大学は、とにもかくにも変わらねばならないと当局も政府官僚も、企業も考えている。グローバル人材育成するためにとか、秋入学しようとか、それらはすべて変わらねばならないという発想から発出しているのである。
☆しかし、今の大学入試があるから、変わらないのであるというのが通説、俗説、常識であった。ところが、かえつ有明の試みは、今の大学入試がどうあれ、考える時間や語る時間に没入し楽しめるようになれば、大学は必然的に突破できてしまうという道を開いてしまった。
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☆「東京私立中高等学校公開研究発表会」として、かえつ有明では「サイエンス科」の研究発表があったわけだが、サイエンス科の主任の山田先生の当日のナビゲートによると、「生徒が考えるのが苦手なのはなぜだろう?考えることが楽しく、自分を成長させるのにとても大切なことなのだということを生徒が実感して、だから自立して学んでいこうとならないか。そうするための学習スタイルやストラテジを身に着けるプログラムはないものだろうか?」という疑問から出発したということだ。なるほど、これは<いま、ここで>をクリティカルシンキングしてそこから問題解決の糸口を見出していく一般化の過程が大切というサイエンス科のプログラムの発想そのものではないか。
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☆昨日24日、かえつ有明の石川教頭から、2月23日現在の大学合格実績をお聞きした。来週から本格的に合格発表が相次ぐので、さらに増えるが、現状ですでに下記(カッコ内が合格人数)の通り。医歯薬系も7名すでに合格している。
早稲田大学(2)
慶應義塾大学(4)
上智大学(6)
東京理科大学(13)
学習院大学(8)
明治大学(9)
青山学院大学(8)
立教大学(16)
中央大学(2)
法政大学(16)
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☆ピーター・M・センゲの「学習する組織」の改訂版の翻訳が昨年出版されているが、改訂版への序文で、重要なことが記載されている。上意下達の一方通行型の組織が柔軟でないことは知られている。今や学びの組織だと言われて久しいわけだが、まだまだである。
☆自分の息子や娘の学びの環境はどうなっているのか、学びの組織なのか、見分けるには、どうしたらよいだろう。大雑把ではあるが、つぎのような視点が書かれているのである。
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☆やはり、2012年は大学入試においても転機を迎えている。ここにくるまでに、都心回帰だとか東京都の大学のローカル化だとかいう話もあったが、要は場所ではない。よって大学でもないという動き。
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☆東京女子学園の教頭辰巳先生から、大学合格実績の途中経過のお知らせをいただいた。
今年の東京女子学園の大学への合格実績は驚異的です。2月23日現在までの実績で、東京海洋大学1、早稲田1、上智2、東京理科大6、と次々に合格し、MARCHレベルはもちろん連覇。青山学院7、明治3、中央、立教、学習院各1、法政7。女子大にいたっては、日本女子大14名、東京女子大10名、学習院女子大3名、と難関女子大に約30名合格となります。母数は121名です。
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☆今回の大学入試の転機の兆しはどのへんにあるのか?志願者数で明治大学が早稲田大学を追い抜き続けているということだろうか。それとも多くの難関私立大学が、志願者を減らしているということだろうか。その原因が文系の人気低迷であり、理系は人気が上昇しているということだろうか。秋入学的な話題が巻き起こったということか。
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☆「大学合格者 高校別ランキング 入試速報第2弾」が掲載されているサンデー毎日(2012.3.4)は、「人気の難関大付属校が軒並み志願者減」という記事も載せている。志願者減だからどうだというのだろうか。定員確保は問題ない。
☆今年の中学入試は、志願者減のところがむしろ多く、難関大付属校に限らないだろう。軒並みといいながら、早稲田や中央大学付属横浜山手は増えているわけだから、すべてが減っているわけではない。
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☆サンデー毎日(2012.3.4)「大学合格者 高校別ランキング 入試速報第2弾」によると、日本女子大合格者高校別ランキングベスト5は、
吉祥女子
淑徳与野
大妻
共立女子大
鴎友学園女子
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☆東大の提起した秋入学にしても政府・官僚が提示しているグローバル人材育成にしても、本来であるならば転機の大学入試につながるはずであるが、相変わらず「受験に勝つ!学力が上がる!最強の塾&予備校」(週刊ダイヤモンド2012.2.25)という特集記事が組まれ、優勝劣敗主義をお受験から大学まで強化する時代認識に退行するようなものの見方が発信されている。
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☆大学に突きつける学問の言論とは、もう従来のような大学入試は辞めようよということである。それでは、どんな入試をすればよいか?SNSを使って、基礎的な問題はできればそれでよいではないか。アイデンティティが身体内部の脳内記憶に依拠する時代ではもはやない。コミュニケーションは、すでにつながりとつながりの対話なのである。先人との対話、友人との対話、見識者との対話などをいっぺんに統合し、それを参照しながら話し合う時代である。それがコミュニケーションのシステム革命である。
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☆今朝の日経で、大学の秋入学の記事が載っていた。グローバル人材育成と海外からの留学生の獲得のための壁をぶち破ろうということ。
☆賛否両論あるだろうが、イノベーション、壁の破壊、グローバリゼーションの3要素を整備するのは、21世紀社会では当然である。メリット、デメリットを計算するときに、基準なき議論は、創造的ではない。
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☆前回の聖学院大学の山下部長の分析同様、今年の立教大学の志願者傾向は、経済、法学、社会学、観光関係の学部は減り、経営、理学部、コミュニティ福祉、心理学は増えている。マクロや制度論の分野ではなく、人間一人ひとりに関係する領域、生産技術のセルフラーニングができる分野が着目されているのは、たんに流行のトレンドというより転機の時代を迎えているといえよう。
☆そういう意味では、中高時代の時代のパラダイム、つまり深層に横たわる問題を見出すトレーニングは欠かせない。立教グループの立教女学院は、6年間一貫を通じて、研究論文をつくりあげる。3月10日、その研究発表会がある。
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☆聖学院大学の広報企画部長山下研一氏から、メルマガ「聖学院大学アドミッションセンターNEWS for Supporters No.38」 を頂いた。聖学院大学は、小さなサイズの大学であるが、定員をきっちり集めている。いわゆる大学経営戦略の一つであるエンロールメント・ストラテジ(学生獲得戦略)で成功を収めている大学である。
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☆首都圏では、中学入試・高校入試・大学入試が何もなかったかのように進んでいる。もうすぐ昨年から1年たつ3・11を迎えるのに。
☆教授法から「学び学」だ、進路先教育から「起業学」だ、道徳主義・心理主義から「思春期学」だとか言いながら、結局両方のベクトルの合力とか、バランスを考えなければならないのが日常である。
☆しかし、カタリバからのメールマガジンを読んで、被災地では、「学び学」しかないし、「起業学」しかないし、「思春期学」しかないのである。
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☆今年は女子大の潜在的人気が表に出たとサンデー毎日。資格が取れたり就活ネットワークがある女子大は人気だということのようだ。というのもアカデミズムよりもコミュニケーション能力などの社会人基礎力に力をいれているところが多いからであると。
☆女子栄養大や聖心女子大の志願者増は著しかったということだ。手に技術と国際性ということだろうか。
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☆サンデー毎日(2012年2月26日)「大学合格者 高校別ランキング 2012年入試速報第1弾」が発刊される時期になった。
☆同誌によると、「就職に不利だと見られている文系学部の志願者減が続いている」ということらしい。
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☆昨日はバレンタインデー。中学受験塾では、講師の先生の中には、合格と同時にお別れになるからと、チョコレートを両手に持てないほどもらいながらも、目的を果たせなかった生徒に対する複雑な思いでいる方もいただろう。
☆首都圏は、中学入試から高校入試・大学入試と本格的にシフトした。本シリーズは速報的な意味をもっていたから、今回でいったん終了し、今後は、私立中高一貫校の「学び学(Theory of Learning)」「起業学(Theory of Entrepreneurship)」「思春期学(Theory of Adolescence)」という切り口で、各学校をみていきたい。その前提として、中学入試問題は、学校の顔として、これら3つの学=LEAを含んでいるので、入試問題をその切り口で見てもいきたい。
(総務省「労働力調査速報最新版」:平成10年、11年は、私学危機だった。今回も失業率と呼応しているかもしれない。このグラフ推移は改善なのか、嵐の前の・・・なのか)
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☆先日広尾学園理事長大橋先生とお会いした。ちょうど中学入試の合格者の手続きがきっちり見えてきたときだった。
☆私立学校の経営の論理と教育の倫理の両ベクトルを最適な合力にするその手腕は、教育界だけでなく各業界からリスペクトされ、IT関連をはじめとする各企業や国内外の大学の識者たちが訪れる。
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☆前回、昨年の8月に東京で開催された「第2回男女別学シンポジウム」の内容がPDFで公開されていると紹介した。その中で、國學院久我山中高の教頭今井寛人先生が、次のような重要なコメントをされている。
女子の言語能力はやはり少し高めに出てきますけれども、定義をきちんと言葉で言えるとか、現実には数学の問題を解決するときというのは、言葉による抽象化と具象化の相互の行き来を、ずっとやり続けないといけないし、記号を言葉で理解しなければいけなかったりするんですね。 その部分については、女子は結構丁寧にそのプロセスを伝えないとなかなかできるようになってくれないなという感じが私はしています。男子の方はその抽象化を感覚的にやってしまいますから、逆にそれを言葉で説明してみろと言うと、意外とできないというところがあるような気がしています。
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☆「思春期学」は、構成主義の系譜、つまりルソー、ピアジェ、ヴィゴツキー、ブルーナー、シーモア・パパートという「学び学」の系譜である。すなわち、認知科学的ということになるから、ロッド・エリスのSLA(第二外国語学習の科学)であり、コミュニケーションとしては最近接コミュニケーションとアカデミックコミュニケーションの対話編である。
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☆東京女子学院(TJG)の金井校長先生、髙山副校長とお会いした。今年の中学入試スタート直前からその健闘ぶりは紹介していたが、やはりその通りになった。昨年の倍以上の受験生が手続きをしたそうである。
☆その理由はなんだろう?
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☆首都圏中学入試はまだまだ続いているが、8日から11日にかけて、繰り上げ玉突きの嵐が予想されている。おそらくどこの学校も、少し多めに合格発表しているであろうから、予想もつかない。
☆そのため、どこの学校も入試前日や当日は在校生も受験生をもてなす心で準備のボランティア活動を行っていた。この体験は、絆をシェアし合う重要な体験だし、同窓力を強化する私学の大事な学びである。
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☆菅井円加(すがい・まどか)さん(17:和光高校2年)、おめでとう!若手バレエダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールで金賞。またまた「なでしこ」ということになるのだが、テレビで出身高校和光の仲間たちの様子も放映されていた。
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☆今年の海城の生徒募集戦略は成功だったようである。この厳しい入試の中で、応募者数は、帰国生入試においても、1回目も2回目も昨年よりも増えた。
☆その理由は何か?
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☆昨日、筑駒の合格発表。定員120名のところSAPIXからは83名合格。日能研からは16名合格。Nが24名だったら、転機の中学入試は確実だったが、画竜点睛・・・だったなァ。
☆それでも13%だから、ぎりぎりシェアである程度回復できる力は残っているか。
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☆佼成学園女子の教頭江川先生にお会いした。明日から2日間、6日、7日とまだ入試は続くが、すでに生徒募集の手ごたえを感じているということだった。
☆その感覚の根拠は、同校の広報室が分析し、サイトで公表している。
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☆中学入試の転機の話をしているわけだが、受験市場と私学市場の相乗効果は、悪貨は良貨を駆逐するような市場をつくらないという効果である。従来受験市場は、偏差値指標のみによる優勝劣敗市場の原理で動いてきたから、グローバリゼーションの流れの中で、気づけば、受験市場自体が衰退する憂き目にあってきた。その流れに現状私学市場は巻き込まれているわけだが、そこから脱却しようという動きが、両市場の中から確実に生まれてきているというのが転機の兆しなのである(※)。
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☆2012年は、転機の中学入試となった!1月31日までは、応募者数動向だけで判断するしかなったため、転機となるかどうか一喜一憂していたが、はっきりとそのターニングポイントが見えた。
☆それは中学受験市場が変わったということである。そしてその転機は、21世紀型教育を唱えてきた私学市場の中の新しい(というか古いというか)動き=≪私学の系譜≫の教育出動を支える動きになるという点で転機である。
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☆このブログ「私学研@ホンマノオト」は、受験市場と私学市場を区別し、私学市場の立場から21世紀型教育をリサーチしているが、もちろん受験市場が私学市場をサポートする関係になることは望ましいと考えている。そのため、この時期受験市場、ここではもちろん中学受験市場なのであるが、これについても少し考えてみたい。
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