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東大合格発表の季節2012 [04]栄光・駒東・聖光

☆栄光は東大前期合格69人、駒東は67人、聖光は63人。ほとんど同じである。さてどこを選んだらよいのだろうか?

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☆栄光は、領域Ⅰに位置している。

☆駒東は、価値中立であるがゆえに、受験市場からは、結局Ⅲの領域に位置づけられている。理系に力を入れているからと言って、価値中立などということはない。科学も理論負荷性をめぐる議論があるぐらいだ。

☆だから、今回の3・11で科学者の責任についても俎上に載ったように、価値中立だとか客観性などと言おうものなら、それは20世紀の科学神話の話に過ぎないということになるが、さてここを駒東はどのように回答するのだろうか。

☆そもそもこの神話を問う入試問題が東大で出題されているのであるから。無視するわけにも行かないだろう。それに、価値中立の勇気のない構えを続けている限り、≪私学の系譜≫には属せない。もちろん法人登録上は私学であるが。

☆聖光。あるときは領域Ⅰを主張し、あるときは領域Ⅳに戦略的に位置する。man for othersは、別に栄光の教育理念ではない。聖書のマインドである。聖光にあってもまったくおかしくはない。たしかに、法人登録上、カトリック主義を保守することはどこにも条文としてない。経営陣がカトリック主義だからといって、授業までそうである必要は法的にはまったくない。

☆しかし、栄光はそこにこだわる。聖光はどうだろう。家庭を愛する人の好い男アイヒマンは、3・11直後問題になった役人の姿に重なるだろう。上司に命令されたからそのように動いたのですと。戦略的でよいじゃないかと評価することもできる。それは選択者の判断に任せよう。

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