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東大合格発表の季節2012 [10]

☆今年の前期東大合格者29名輩出したのは浅野。桐朋は25名、豊島岡女子、早稲田は23名、攻玉社は、19名、渋渋、城北は16名、芝は14名、世田谷学園12名、江戸取、栄東11名、公文国際は10名。

☆こうしてみると、一期生13名の合格を出した海陽学園は、注目を浴びるのは当然だろう。

☆それはともあれ、この首都圏エリアの私学の中で、領域Ⅰに位置するのは、早稲田と公文国際である。早稲田の場合は、なにせ、在校生の50%以上は早稲田大学に進学できてしまうのだから、受験市場を全く気にする必要がないのである。

☆公文国際は寮制学校であるから、海陽学園と似たところもある。拡充型教育という点でも、グローバルな視野を有している教育という点でも似ている。ただし、建学の精神が、学びベースなのと企業的センスなのとは大違いである。今後何かと比較されるだろうが、原点が違うということを忘れてはならないだろう。

☆その他の学校は、現状領域Ⅳに位置しているだろう。がしかし、すでに見てきたように、拡充型才能教育を実施する領域ⅠやⅡにシフトする改革をする可能性のある私学はどこかといえば、浅野である。

☆浅野がこの路線に突入すれば、神奈川エリアのみならず、≪私学の系譜≫の中で重要な役割を演じるようになるだろう。

☆神奈川で、領域Ⅰに属する男子校が増えると、東京の男子校も変わらざるを得ないだろう。もちろん東京が先に変わってもよいのだが、男子校の数が神奈川は少ないので、栄光、公文国際、浅野がⅠをシェアしただけで、大きな流れができる。つまり浅野の役割は大きいのである。

☆すなわち、東大の内部にも首都圏の私立中高一貫入試にも大切な役割をである。

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