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東大合格発表の季節2012 [12]

☆開智と暁星の東大(前期)合格者数は9人。東邦大東邦、雙葉、サレジオ学院は、8人。穎明館は6人、暁星国際、国学院久我山、本郷、桐光学園は5人、学習院女子、鴎友学園女子、吉祥女子、湘南白百合、横浜雙葉、横浜共立、逗子開成は4人、茗溪、白百合、創価は3人、茨城、清真、浦和明の星、西武文理、国府台女子学院、芝浦工大柏、大妻、共立、桐朋女子、湘南学園、神奈川大付は2人。

☆公立中高一貫校の小石川、桜修館は3人、白鴎、両国は2人。

☆これらの中で、領域Ⅰに位置してるのは、暁星、雙葉、鴎友学園女子、湘南白百合、白百合、共立女子。

☆領域Ⅰにシフトして、なおかつ東大の合格者も増えるであろう学校は、国学院久我山。

☆領域ⅢやⅣでは、資格や就活、年収などの環境をものにする「生きる力」は身に着けることができるが、man for othersという「善く生きる力」は身に着けられない。そのような本質が20日の「キリスト教学校合同フェア」では宣言されていた。

☆キリスト教学校であれば、そうかというとそう単純な話ではない。学校法人の登録は、私学として行うが、キリスト教学校として聖書のマインドを浸透させているかどうかのチェックは制度ではできない。

☆また、制度ですべきでもない。あくまで、キリスト教学校という本質を貫くかどうかは、その学校の教師の問題である。そこは区別して学校選択はしたほうがよい。

☆キリスト教の精神ではなく、東大合格実績やブランド力で選択するというのも価値観の違いで、それはそれでよい。問題はそういう選択の潮流をつくる学校の姿勢なのかどうかである。

☆転機の2012年の今は、「今なぜ、私学か」とか「今なぜ、キリスト教学校か」という問い返しが行われているのだが、そこを不問に付してしまうような私学もあるだろう。現実路線だけ考える私学と未来を考える私学との差異に気づく感覚。この違いがわかるセンスは、学校選択の特殊なできごとにだけではなく、選択者の生き方全般にも通じている。

☆そろそろそのことに気づく保護者が増えてくるのではないか。というのは、目の前のことが大事である。現実こそ重要なのだという言説そのものが、実はきれいごとになってしまっているのが今日なのであるから。実際は、新しい考え方や未来を創る痛みをともなう時代がいまここでの出来事だからである。

☆現実的に無理だと言って、動かなければ、何も解決しないのである。解決しなければそれは存在そのものが危険に晒されるのだ。それを象徴的に私たちに気づかせてくれているのが3・11以降の被災地の方々の生き様ではあるまいか。

☆それをシスター渡辺は、マザーを思い浮かべながら静かに強く語ったのではないか

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