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外国人留学生の採用 本格化 転機の2012年

☆産経新聞 3月25日(日)10時27分配信 によると、

来春卒業予定の大学生の就職活動が本格化する中、企業の間で外国人留学生を採用する動きが広がっている。円高や電力不足を背景に海外に活路を見いだす企業にとってグローバル人材は欠かせないためだ。製造業だけでなく、小売業、サービス業なども留学生の採用に意欲をみせており、就職難の荒波にもまれている日本人学生はより厳しい競争を強いられている。

☆秋入学だ、クオーター制だなどの話は、まあよいのだけれど、今更であるが、大学改革は現実の速度に追いついていないということがよくわかる記事。もっとも大学がどの領域にターゲットを当てているかによっては、遅いのは当然のなのであるが、その自覚があづかどうかは別問題。

就職情報サービスのマイナビによると、平成24年の新卒内定状況調査(対象企業1757社)で、外国人留学生を採用した(する予定)と答えた企業は10.7%、上場企業では27.1%。25年卒の外国人留学生採用を予定または検討中と答えた企業は32.8%、上場企業では58.6%と前年を大きく上回った。

☆このシェアの数字はすごいとしかいいようがない。しかし、新大久保まで行かなくても、巷の飲食店やコンビニで、日本語をそれなりに話す外国人がバイトしているのはもはや日常化している。

☆労働・仕事・活動のどの側面でも当たり前のように外国人がかかわっているのは、数字をみなくても明らか。

ただ、外国人留学生向けフリーペーパー「J-Life」の浅田光博編集長は「キャリアを5年単位で描く外国人が日本で長く働くとは考えづらい」と指摘。キャリア志向の強い外国人は、日本での経験をひとつのステップとする考えもあり、離職を防ぐことが今後の課題となる。

☆いやいや流動性が高くなるということ。よりよい職場を求めて転職するのが当たり前にならなければ、組織の構造が変わらない。もっとも、労働の側面では、すでにそうなっているはず。仕事の側面ではマネーゲームの要素があるだろう。

☆活動の分野ではどうだろう。この領域の職業は、実はまだ日本では広まっていない。物理的時間や空間、そしてお金という要素で動く職業ではないから、そもそも離職率とか計算できないだろう。

☆ここが、「本当の」グローバル人材が必要なところ。他の二つは、お金と言語という共通コードで動けるグローバル人材でよいから、大学機関はそんなに必要ではない。専門学校や資格試験予備校のほうがむしろ役に立つだろう。あるいはそういう大学。

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