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大学入試から見る中高一貫校[21]

☆産経新聞(2012年3月1日)によると、「早稲田大学が平成25年4月から、1年を4学期に分ける「クオーター制」を一部科目で順次導入する方針を固めた」という。東大の秋入学とはまた違うアイデアで国際化を進めようということ。

☆たしかに、オセアニアなど南半球は、日本と同じ学期制だから、欧米ばかりに合わせられない。秋入学よりももっとフレキシブルにということなのかもしれない。いずれにしても、大学の国際化は進めざるを得ない。これもまた転機の2012年であることの一つ。

☆さて、昨日かえつ有明は、高校の卒業式を行ったもよう。6年前に新生かえつに入学してきた中1一期生の旅立ち。ひたすら大学受験勉強をしたのではなく、リベラルアーツとしてのサイエンス科や多様な体験学習のプログラムを経て、いわば全人教育の中で育った。

☆しかし、その大学進学の成果は目を見張る勢いである。

早稲田大学(10)
慶應義塾大学(4)
上智大学(7)
ICU(1)
東京理科大学(18)
学習院大学(8)
明治大学(12)
青山学院大学(10)
立教大学(16)
中央大学(5)
法政大学(16)

*(  )内合格人数

☆2月29日現在の判明分であるから、まだまだ実績は増えるだろうが、すでに上記の大学だけで100名を超えている。これらの大学だけが大学ではないから、生徒一人ひとりの成長を見守ってきた先生方は、この実績は生徒の力によるものであり、自分たちが誇示することではないという。生徒一人ひとりが自分で誇りを持ってくれればそれでよいという。

☆しかし、私が言いたいのは、立ち上がったときだけ、注目し、その後しばらく、「サイエンス科」という最先端の知のイノベーションを、そんなことやっていて大学に合格するのかとアイロニーを表現してきた方々もいたし、立ち上げ3年過ぎたあたりから、注目することをやめたメディアもあった。

☆目先の利益や新奇なものしか話題にできないこのご時世に、右顧左眄せずに、ひたすら自分たちの教育を信じて、生徒と対話し続けた6年間。紆余曲折、葛藤の日々でもあっただろう。私は心の中で拍手を贈りたい。そしてすでに新中1を迎える準備と新学年に進む在校生のために休む暇なく邁進しているその姿勢に、日本の未来の希望の予感をいだかせてもらえることに感謝しないではいられない。

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