富士見丘の教育の質に注目 大学合格速報
☆富士見丘(笹塚)は、知られざる質の高い教育を実践している学校である。3月15日現在の大学合格速報を教えていただいたが、そこにもその成果はあらわれている。
☆スモールサイズの私立女子中高一貫校であるから、国公立、早慶上智、理科大、GMARCHで54名合格しているというのは、注目に値する。
☆もっとも、学校当局は、進路先教育の結果ではなく、リベラルアーツとしての知の探求と生きる道の追究の結果であって、そもそもGMARCHなどという受験情報誌がネーミングした受験言説には慎重ではある。それゆえ、受験市場からは距離を置かれてきたのかもしれない。
☆しかし、富士見丘には、自主研究「5×2」、プレゼンテーション、多様な対話の機会、海外研修、メディアミックスによる英語教育の環境、環境教育の見える化、教育空間の充実、交通の便のよさ、活発な部活と成果、大学実績の成果などのように、教育の質を支える、コミュニケーション力・チームワーク力・探求力、編集力、高いモチベーション力を育成する教育がすでにあるのだ。
☆そのことを見抜けない受験市場は少し残念であるが、この市場も転機の2012年をサバイバルするために、新たな戦略を立てなければならない。また新学習指導要領が、ハワード・ガードナーの多重知能の学習理論やMITメディアラボの構成主義の学習理論を忍ばせている以上、進路先受験指導のみならず、リベラルアーツとは何か学ばねばならない。
☆実際、河合塾の中高一貫部は、構成主義を宣伝でうたっている。「M」がそれである。またトーマスもガードナーの理論を講師に徹底して研修している。
☆時代の変わり目に、先進モデルとして富士見丘は今後ますます注目されるであろう。
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