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2012年中学入試 偏差値レンジ別実質倍率

☆2012年4月15日の四谷大塚「合不合判定予備テスト」で配布された資料(1都3県291私立中学校)から、四谷偏差値レンジ別の実質倍率の比較グラフをつくってみた。

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☆このようなグラフをつくると、高偏差値の学校を選ぼうとなってしまいがちなのが、悲しいが、その逆なのである。

☆45未満の学校の中には、将来伸びる学校があるということを言いたいのである。それは鴎友学園や洗足学園、世田谷学園の例をだすまでもないが、かつてこのレンジに入れられていたが、今ではたいへん難しい学校になっているということは決して珍しい話ではない。

☆実際本ブログで紹介しているグッドスクール(すでに高偏差値の学校も入っている)の中で、質の高い教育が評価され、おそらく四谷大塚の今年の模擬試験でもエントリーされてくるところもでてくるだろう。

☆というのは共立女子がリベラルアーツを基軸に行ってきた質の高い教育で、大学合格実績もでるのだと証明したように、最近の大学入試は、知識偏重の教育ではかえって太刀打ちできないところもでてきている。したがって、グッドスクールのようなリベラルアーツを基礎としている私立中高一貫校は、かりに偏差値が高くなくても、6年後は必ず成果を出すだろう。そのときには、進路指導の様相はさらに変わっているだろうし。

☆秋ごろになって、偏差値が50前後で、学校選択で迷った場合は、このレンジの中で、将来性のある私立中高一貫校を選ぶことは、6年間で子どもたちの才能を伸ばすかどうかにかかわってくるターニングポイントになると思う。

☆私立学校の底力というかアイデアというか、とにもかくにも、学びの組織に自己変革できる私立学校は、偏差値の固定観念を崩すソフトパワーを形作るものである。

☆この時期、こんなことをいってもまだまだ臨場感も切迫感もないだろうが、たまには立ち止まって考えてみてほしいものである。

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