かえつ有明のさらなる新機軸
☆問い合わせてみたところ、受講生が着々と集まっている。今春の募集では、「プラウド入試」という思考力と論文力をみる新しい入試を設定し、説明会のたびに対策講座をやって、学びのファンを集めた。
☆ここの部分はある意味、私学市場賛同者である。今まで中学入試は、受験市場から応募してくるのが通例だったが、勉強と学びの方法論が併存するようになってから、中学入試も受験勉強中心の受験市場からの生徒と、学び中心の私学市場からの生徒の両方が存在するようになったのかもしれない。
☆新しい私学市場という市場創出という意味で、かえつ有明は、小6生対象に「土曜講座」を公開するというのだろう。受験勉強ではなく、英語と日本語というかえつ流儀の言語の知を学ぶ機会を公開しようということだろう。サイエンス科を軸に、学びの組織を形成し、今春1期生の大学進学実績も飛躍的に伸びたのだから。
☆それに、政府がデフレ脱却ができない今日、年収700万以上の人口はさらに減る。中学受験のピーク時の2007年に比べ、昨年は17%弱激減していたが、今年は回復する見込みはない。その2007年に比べ、中学受験生人口も14%は減っているとも言われている。まさにデフレの影響にぴったり重なるではないか。
☆ピラミッド型組織から学習する組織に変更するだけではなく、新市場の創出も考えねばならない時代に突入したということだろう。もっとも市場の創出は、すでにドラッガーが重視している基本セオリーでもある。
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