土浦日大中等教育学校 伸びる学校の条件
☆土浦日本大学中等教育学校のサイトにこんな新着情報が掲載されている。
☆3年ほど前から、自己評価や学校関係者評価、第三者評価が、公立学校を中心に行われ、公開されているが、まだまだ表面的で、このような評価で学校が改善されるのかなと首をかしげざるを得ないものも多い。
☆そして私立学校も実施し始めているところもでてきたが、入試という市場のチェックがあるため、実質的かつ実用的外部評価を受けているとみなし、まだまだ本格化していない。
☆しかし、2007年をピークに中学受験そのものがフリーズしてきたので、私立学校も独自に市場を開拓し、受験市場と私学市場=非受験市場の両方をマーケットにする時代がやってきた。
☆となると、正当で信頼でき、かつ自己改善できる評価を作った方が、私学市場形成にとって貢献は大である。今回の土浦日大中等教育学校の自己評価及び外部評価は、勇気ある先駆的な挑戦である。
☆23年度の評価結果も検討に値するが、新年度を迎えている今は、24年度の評価計画をみるとよいのではないだろうか。というのは、この計画を見れば、同校がどのようなビジョンを持ち、どのように変わっていくのか読めるからである。いわば今年度版マニフェストなのである。
☆たとえば、気になる進路指導であるが、こう計画されている。
目標)三大進路の確立、日本大学進学、難関大学進学、海外大学進学、特に日本大学医学部への5年連続入学を目ざす
方策)・早期に進路意識を自覚させる(前期課程3年生の大学訪問実施)
・後期過程の生徒のオープンキャンパス参加の推進
・医歯薬獣医系の希望を成就させるスケジュール)進路指導の基本方針を早期に教員に示し,学年の計画と連動させながら実施していく。
☆この進路指導のビジョンは、同校設立以来変わっていない。すでに実績もあるから、さらに成果を上げる意志が伝わってくる。どこから伝わってくるのかというと、生徒自身のモチベーションアップのプランが明快になっているところからと、何より進路指導の方法や内容について、教員同士がさらに共有しようというプランが明確化されているところからである。
☆この24年度のプランの見るべき点は豊富であるから、ぜひご覧になっていただきたい。ここではもう一か所ご紹介したい。それは「教育活動」の具体的な方法。
・家庭学習,自主学習の習慣を整えるため,通常授業の他、朝学習、よる学習、スタディークラブの充実を図る。
・国内、海外研修の事前学習、現地学習、事後学習を習慣付け、クロスカリキュラムの充実で真の学力、教養を身に付けさせる。
・年度当初の学年経営案に書き入れ、年間通して継続した学習状況のチェックを課題等を通し掌握する。
☆わかりやすく書かれているが、これは「学習する組織」「リベラルアーツ」「形成的評価」を創造していくことを高らかに謳っているのである。つまり、21世紀型教育のリーダーになるという気概なのではあるまいか。
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