かえつ有明 知の地域貢献
☆先週14日(土)、かえつ有明の英語と日本語による、思考力・表現力の方法論を小学生に伝授する「かえつ有明土曜講座」がスタートした。同校の国際交流センター長久保先生によると、「政府や企業がグローバル人材を必要としているが、今の小学生が社会に出るころには、英語力のみならず、思考力・表現力こそが重要で、それがなければ多文化・多民族・多様性の社会で交渉ができない。まずはできるところからと思い、地域の小学生に、思考力と表現力の基礎力を伝授していきたい」と知の地域貢献に意欲的。
☆生徒も保護者もたくさん集い、授業と保護者会が同時開催となった。授業終了後、生徒は「言葉を分類したり、イメージをつけ加える作業などふだんしないから、最初難しそうだったけれど、振り返ってみると、言葉のおもしろさを知ったと思う」「英語と日本語のワークシートが同じようにできていたのに驚きました」など好評だったようだ。
☆保護者は、「思考力や表現力を身につけて欲しいと日頃から思っていますが、考えなさいとかノートをきちんととりなさいと掛け声ばかりで、方法を教えることができなくて困っていました。本日の保護者会で説明していただいたワークシートを見て、こういうフォーマットが用意されていれば、考えたり、書くきっかけや手がかりが見えるので、納得しました」とかえつ流儀の学びの方法に共感していたようだ。
☆思考力と表現力という基礎力の充実こそが、実は知識のデータベースを増やしていけるし、そのデータベースから知識を引き出して組み合わせ、新しいアイデアを生み出していけるのである。
☆知識を覚えることが考えることより次元の低い行為のように思われるのが、一般的だが、かえつ流儀では、知識をデータベースとして整理し、活用できる状態にすることは、思考と表現の基礎力そのものでもある。
☆グローバリゼーションは光と影の両方を投影してくる。古い勉強観では乗り越えられない。かえつ有明のように、新しい学びの世界をデザインできる拠点がどんどん出現してほしいものである。
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