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京大の調査 物理・数学はキャリアに有利?

☆京大のサイトには、西村和雄経済研究所特任教授らの研究グループの「理数系科目学習者の昇進・就業形態(正規・非正規)・平均所得に関する調査結果」を掲載。この調査は以下のようなものだという。

「2011年2月に日本の大学卒業者の学習内容と現在の年収について、アンケート調査を行い、1万3059人から回答を得ました。そのうち理系学部出身者は4083人(平均年齢44.4歳)で約3割を占め、文系学部出身者は8976人(平均年齢42.5歳)で約7割でした。」

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☆そして、その結果は次のようになったようだ。

•理系学部出身者に関しては、物理を得意とする者が、化学や生物を得意とする者より初職においても大企業に正規従業員として就職する割合や、現職において役職者である比率が高く、所得も高かった。特に、すべての世代において、物理を得意としている者が相対的に低い非正規比率となっている点は注目される。最も若い世代では、物理と生物との非正規比率の差は7.2%まで開いている。

•文系学部出身者に関しては、大学入試において数学を受験した者が、受験しなかった者より初職において大企業に正規従業員として就職する割合や、現職において役職者である比率が高く、所得も高かった。

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☆理系離れと言われて久しいが、この結果から物理や数学に目を向けたほうがよいと気づいてくれればと期待しているのだろうか。

☆物理や数学的な発想や思想は、たしかに現代思想や建築様式に影響を与えていることは知られていることである。だから、重要ではある。しかし、それと大学入試問題が解けるかどうかはまた別。授業や教育の在り方を改善しなければならないという点こそがポイントである。そこを見逃しては困る・・・。

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