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IB 日本語で取得可能に 教育の壁崩れる?

☆読売新聞 6月19日(火)3時2分配信 によると、

米ハーバード大など世界の有力大学が採用する大学入学資格「国際バカロレア(IB)」が、日本語でも取得できる見通しとなった。国際バカロレア機構(本部・スイス)が18日、文部科学省に通知した。同省は具体的な実施に向け検討に入る。

☆ますます、日本の大学は海外の大学との競争にさらされることになるが、質の競争は歓迎だ。

日本から海外の大学に進学するには、一般に国ごとに異なる統一試験などを受ける必要があるが、IBのプログラムを修了して世界一斉に行われる共通試験にパスすれば約2000大学の選考を受けられる。IBが日本語で実施されれば、日本からの海外留学が促進されると期待されている。

☆また、ご承知の通り、

IBの教育プログラムは、知識の習得だけでなく、討論を通じた問題解決力の育成を重視するのが特徴。

☆当然この試験は、岡山大学のように、国内大学の入学試験の新たな試験や条件として採用されるだろうから、思考力を育成して大学に進学する生徒も増える。

☆要するに21世紀型でリベラルアーツ型の教育を実践している私立中高一貫校に新たな可能性が見えてきた。さらに、

指導者の研修や採点官の養成も日本語で行う。ただし、留学先での英語力を担保するため、一部の授業や試験は英語で実施する。

☆なのであるから、ますます英語は重要になるし、英語圏以外の大学を志望すれば、その国の言葉、たとえば、フランス語やドイツ語が必要になるから、日本の言語教育も多言語主義に移行するだろう。

☆もちろん、IB本部のマーケティング戦略だし、秋入学などグローバル人材育成に取り組む東大をはじめとする国内大学も、歩調を合わせることができる。高校留学推進や高校早期卒業の検討なども、このロードマップ上にすでにあるのだろう。いずれにしても、TPPによる教育マーケット拡大を狙うアメリカの大学産業とそのシェアを競うことになる。

☆日本の教育は、またも黒船によって開国されることになる。

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