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今なぜ別学教育か メモ①

☆男子校、女子校という別学教育を実践している学校が、新しい局面で見直されている。それは、共学において別学の教育を積極的に導入しようという動きとしてである。別学教育の優位性についてしばらく思いつくままメモしていこう。

☆知性の発達段階には、ロジカル段階、メタ段階、クリエイティブ段階という3つのレベルがある。Lレベル、Mレベル、Cレベルと呼ぼう。倫理性の発達段階には、アメとムチによる矯正・強制という前慣習段階、秩序を自律して形成できる慣習段階、慣習の改革段階である脱慣習段階という3つのレベルがある。Pレベル、Oレベル、Dレベルとしよう。

☆すると、中学に入学した男子生徒の中には、知性はすでにMレベルにさしかかり、倫理性はまだPレベルという生徒がいる。このような男子生徒は、たんなる共学校だと、女子生徒に変わった男子とか迷惑をかける男子と冷ややかに評価される。それゆえ、倫理性がいつまでもレベルをあげられないで、賢いけれど自立できない男子として育つケースがある。

☆一方女子生徒は多くはOレベルで入学するから、教育上よいこちゃんである。男子生徒がいると、その世話をみるのはこのような女子生徒だ。頼られるし、秩序を大切にするから、知性も論理的にコツコツやるので、Lレベルまでは男子よりも優秀である。

☆そして、日本の大学入試は、ほとんどがLレベルだから、秩序を維持することに励む女子生徒が誕生する。

☆ところが、女子校だと、社会の秩序と女子校の秩序は比較できる環境にあるから、Lレベルでとどまっていることはできないニーズがフツフツと湧いてくる。がしかし、改革派まではいかないから、桜蔭などは、Mレベル×Oレベルで止まってしまう。日本ではこれでもエリート中のエリートである。

☆JGは、キリスト教という価値観があるから、Cレベル×Dレベルの生徒がたくさん輩出される。

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