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なぜ今別学教育か?メモ⑤

☆知性レベルと倫理性レベルの相関を考えようとすると、危ういと警鐘を鳴らされるのは、実は、前回述べたようにCレベルであることがPレベルであると判断されるなどショートする危険性があるからなのである。

☆しかし、放置しておくと、現場では、子どもたちがショートしまくっているのである。そこに近づいて整理をすることが、最近接発達領域理論の真骨頂であるが、ヴィゴツキーと聞いただけで、古い理論であるなどとぬかす愚かなひとがいるのは世の常である。

☆ともあれ、男子と女子の傾向の違いを積極的に考えずに、ただ男子女子をいっしょにさせていることが自然なことなのだと提唱している学校では、子どもたちがショートしまくっていることを放置しているということに気づいていないのである。

☆だからこそ、今別学教育が重要なのである。

☆しかし、桜蔭や筑駒、駒東のように、MOレベルあるいはCOレベルにまでしか伸ばせない別学校があるのはどうするのか?偏差値競争はLOレベルでよいから、ほとんどの世の人々は、桜蔭や筑駒、駒東のようなエリート校は羨望、憧れの対象でしかないが、いかに人材資源を最適化しようとしていないかに気づかない。もっとも生徒がその上を行き、勝手にCDレベルになるから、なおさらクリティカルシンキングは作動しない。

☆男子校、女子校は、その条件から前回語ったように、MOレベルまでは育つ環境なのである。しかし、これにもう一つ条件を複合しないと、教育としてCDレベルにヴァージョンアップさせるプログラムを持っているとは言えないのである。

☆20世紀型教育では、MOレベルで十分であった。一般の公立学校がLOレベルまで育てられれば十分であったのだから、男子校、女子校は、そのGAPが魅力的だったわけだ。

☆しかし、グローバル社会の21世紀型教育においては、CDレベルにヴァージョンアップできるプログラムや教育がないと魅力的ではない。もちろん、今のところ学校選択者はまだまだ20世紀型だから、気づかないのでいるのだが。

☆それはともかく、従来の男子校、女子校にさらにもう一つの条件があればというその条件とは何かである。それは「理念問題」である。

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