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海陽学園 世界で一つの中高一貫校 “01”

☆今月28日(土)・29日(日)、海陽学園で1泊2日の体験入学が開催された。定員は満席。海陽学園は、デイスクールシステムと全寮制システムの2つのシステムが有機的にリンクしている学校。日本の寮制学校で、2つのシステムが同学園ほど有機的にリンクしている学校はない。したがって、受験生も保護者も実際に両システムを体験することが重要だし、そうするには宿泊をしてみることが肝要というわけである。

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☆それに、一般の私立中高一貫校や公立中高一貫校と比較しても、あまりに違いすぎ、比較することが不可能である。それゆえ、今までの私立あるいは公立私立中高一貫校をリサーチするフィルターで同学園を見ても、意味がない。

☆なぜそれほど違うかというと、明治から今に続く私立中高一貫校は、財界人や教育者が私財を投げ打って、新しい近代国家日本を支える人材を育成するために構築された。それゆえ、世界史の中でも特殊な学校のポジションに位置しているように、海陽学園も21世紀という歴史的に新しいグローバリゼーションの局面で、グローバル人材というこれまた歴史的に初めて必要とされる人材を育成する歴史的にはきわめて重要かつ特殊なポジションを占める学校だからである。

☆つまり、これまでの私立中高一貫校とは、歴史的誕生条件が全く違っているのである。もちろん、法制度上の枠組みは、従来の私立中高一貫校と同じであるが、経営の理屈と教育の理屈が全く違う。この部分に関しては、学校関連法規で、詳細に規制するようなものはなく、私学としての自由が担保されている。その自由度を最大限生かして、世界で唯一の教育を実践している。

☆従来の私立学校もその自由度を活かせるのだが、20世紀の歴史的条件に制約され、公立に比べて自由である程度の認識しかできない状態である。そのことに気づき21世紀型教育に転換しているグッドスクールもあるのだが、まずは20世紀型教育の柵を払しょくするところから始めなければならない。

☆その点、海陽学園は、はじめから21世紀型教育を構築すればよいのであるから、そのポジショニングが優位なのはしかたがない。しかし、新しい私立中高一貫校や公立中高一貫校も誕生しているわけで、海陽学園をモデルとして行うことができるはずではないか?

☆ところが、それができない理由が、経営の理屈と寮であるハウスの教育システムの破格さにある。これは、宿泊体験をしなければわからない。したがって、海陽学園に関しては塾や受験情報のシンクタンクでも、見逃している質感がある。

☆この点に関しては、今回体験入学した保護者のほうが、正確に同学園の教育について理解しているだろう。いずれにしても、従来の受験情報の収集方法はほとんど役に立たないといえるだろう。一期生から東京大学13名が合格したということが、注目されているのだが、それは海陽学園の教育力のうちのほんの一部分に過ぎないのである。そのことについて、折に触れ。考えていきたい。

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