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この夏四谷大塚入試情報で学校選択を考える[02]

『第2回合不合判定予備テスト参加者配布資料「2013 年入試の展望」(四谷大塚)』によると、江戸川取手の入試変更は、

試験教科を3回(2/4)作文+面接→4科へ変更。

定員配分を1回(1/17)160名→150名、3回(2/4)20名→30名へ変更。

☆「東京大、一橋大、東京工大、早慶上智、理科大、MARCH」の現役合格率は、

2012 85.6%、2011 135.2%、2010 92.4%

☆4科目に変更し、2月入試の定員を増加しているのは、生徒獲得の量では問題はないが、大学進学実績をなんとか元に戻すために、高偏差値の生徒が欲しいという表れであろう。

☆桜美林の①入試変更と②現役合格率は、

①定員配分を2/2午後を30名→40名、2/3を30名→20名へ変更。

②2012 49.6%、2011 44.5%、2010 48.0%

☆進学実績が伸びたときに、強気に打って出るという戦術か。

☆大宮開成も、同様の戦術というわけか。

①1/10に1回特科選抜を新設。定員は25名で試験教科は4科。2回特科選抜(昨年1回特科選抜)を1/13→1/12へ日程変更。定員配分を1回(1/10)35名→40名、2回(1/16)20名→15名、2回特科選抜(1/12)25名→30名へ変更。

②2012 63.5%、2011 49.7%、2010 58.6%

☆開智については、入試変更のリストには何もないが、そもそも2015年に向けて茨城の守谷市に小中高一貫校を新設する計画を立てるなど、大きな戦略で動いている。現役合格率も、破格。今後、脱偏差値で動くことを期待する。

2012 216.1%、2011 192.3%、2010 165.5%

☆かえつ有明の入試変更については、まだリストに載っていないが、他校とは違い、「共学だが授業は別学」にするビジョンを掲げたりしている。その意味では、やはり大きな戦略で動いているが、作文入試を2回にするなど、思考力育成型の入試問題を中心に教育の本質的改革をしているところが最重要ポイント。入試問題を、できるだけ6年間の教育内容のモデルとして出題しようという試みは、教育の質に相当自信を持っている証でもある。その成果の一つとして、今年新生かえつ有明中高一貫生の一期生の現役合格実績の飛躍的伸びが中学受験業界で注目されている。

2012 49.5%、2011 13.3%、2010 18.7%

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