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聖学院 レゴキング選手権[02]

文科省は、教員養成改革に必死なようだが、私立学校の中にはいっぱいリソースやストックがある。それを活用するためにサーチしたほうが改革は速いのに。そんなことを思いながら聖学院のレゴキング選手権を振り返っている。

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☆「お題」が発表されたら、いっせいに生徒たちは、レゴのパーツの山(データベースと呼ぶことにする)に、レゴをストックしに行く(上の写真)。そしてそのストックしたレゴのパーツを制作スペースに持ち帰り組み立て始める。

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☆今回は、作りながら足りないパーツを何度でも、パーツの山であるデーベースにアクセスできる。プログラムによっては、アクセス数を制限することもできる。

☆ともあれ、この行ったり来たりのアクション過程をみて、目を細めているのが参加しながらも観察している先生方。

☆たとえば、内田先生は、「このプロセスはトライアルアンドエラーの大事な体験です。レゴの場合は、簡単に破壊と創造を繰り返すことができます。発想力はここからしか湧き出てこないですからね」と。

☆正解主義の今の日本社会では、たしかに試行錯誤は、リスキーである。高価な素材を使うときなど、失敗は許されない。しかし、その前段階のブレストやシミュレーションでは試行錯誤は大事だ。

☆それなのに、この準備段階ができていないのが一般的な学校教育。予習があるじゃないかと問われるかもしれないが、決められた正解への道をあらかじめ調べておくだけのことで、ブレストもトライアルアンドエラーも何もない。

☆クリエイティブクラスの著書リチャード・フロリダ教授は、日本の人材は、タレントやテクノロジーは優秀だが、寛容ではないと述べているが、試行錯誤の認められないところに、寛容性など生まれる土壌がないのもどこか納得。

☆このデータベースのアクセスは、生徒1人ひとりのアイデア形成モデルを内生させる絶好のチャンスである。レゴのパーツの山をあえてデータベースという言葉で置き換えたのは、生徒が知識を獲得し結びつけるアクションと同じであることを言いたかったのは、もはや説明するまでもないだろう。

☆学びの転移をこうして生み出しているのが、レゴエデュケーションということだろう。

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