立教女学院 サイエンス・イマージョン 135周年の新たな土台
☆女子校でありながら理系に力を入れている学校であるが、いよいよ英語で授業を行うとは、135年の女子教育の実力発揮である。
☆理系に進学し専門的に学ぶようになると、最新の論文などの情報は英語で読むことになり、英語で論文を書くことも当然になる。何より世界共通語である英語でなければならないのは、サイエンスそれ自体が普遍的な学問であるからということのようだ。
☆つまり、サイエンス・イマージョンは、135周年を迎えるにあたり、「道を伝え己を伝えず」という理念を「学びの先に未来を描ける人に。」へとバージョンアップをした一つの実績である。
☆サイエンスをただ学ぶだけではなく、英語を通じてサイエンスを世界の人々とシェアし、未来を拓こうということなのだろう。
☆山岸先生は、謙遜されて少し動き始めましたと語っていたが、日々の学びを世界の人々とともに未来を描いていく教育にリンクするというのは、大胆なアイデアである。
☆というのも、サイエンス・イマージョンのテーマは「バイオエネルギー」で、ネイティブ講師の指導のもと、講義、光合成実験、ディスカッション、生徒によるプレゼンテーションが行われ、未来のエネルギー問題について学んだというのは、新しい社会を構想したのと同じだからである。
☆ところで、このようなプログラムは普通は一朝一夕には実現できないが、立教女学院の場合、さあ始めようと決断すればできてしまう。それはなぜかというと、10年以上も行ってきたARE学習の土台があるからだろう。
☆ASK→RESEARCH→EXPRESSというサイクルで学ぶ環境である。これに英語が加わっても、もともと英語教育には力を入れてきているから、すぐに動けるということだろう。
☆このARE学習とサイエンス・イマージョンの積が、135周年の新たな土台だとすれば、その土台にどのようなのびやかな教育が広がっていくのだろう。今後がますます楽しみである。
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