八雲学園 なでしこのように
☆ロンドンオリンピックで、日本の女性アスリートたちの美しくも強いパフォーマンスぶりに、毎日驚愕していたが、ふと八雲学園の生徒のことを思い出した。もう3年以上前のことだが、慶應大学に進学した生徒で、バスケット部で八雲の青春を謳歌していた生徒の話である。
☆「言語技術が日本のサッカーを変える」という新書を読んでいて、その本をきっかけにこんなことを語ってくれた。
「サッカーは、スピーディーなゲームの最中に究極の判断を求められるチームスポーツであり、刻々と変化していく局面に対してその都度、自分の考えを明確にし、それを相手に伝えていく必要が生じる」とあるのですが、それはバスケットも同じだし、スポーツに限らず、チームワークを必要とする行為が多い昨今では、コミュニケーションは大事ですね。
八雲学園のバスケットチームは結構強いのですよ。その理由は、もちろんメンタル面での強さもあるのですが、やはり的確な判断力、状況に応じたプレーを思考する力、そしてそれを仲間に伝えられる表現力が鍛えられていたからです。こういった力を一言でクリエイティブな力ともみんなで呼んでいました。このクリエイティブな言語技術は基本であると同時に最強の力でもありました。そして意外と日常生活におけるコミュニケーションに対する姿勢が試合でも役に立ちました。そういう意味では、スポーツにおける言語技術やクリエイティブな力は生活をも変えるわけですから、その積み重ねはやがては日本や世界を変えていくという実感はあります。
☆なでしこや火の鳥の選手たちも、やはり同じようなコミュニケーションをとても大事にしていたし、試合終了後のインタビューも的確に状況を説明し、明日につなげる戦略を巧みに話していた。テレビを通してだけでも、判断や思考が瞬時に働いていたのだということが了解できる。
☆そして、彼女たちはたしかに女子サッカーやバレーボール、そしてレスリングなどを変えたし、これからももっと変えていくように、八雲学園のOGもそれぞれの足場でクリエイティブな言語力で変化を生み出していくだろう。
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