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茨城県立古河中等教育学校 公立中高一貫校マニュアル化

☆来春募集を開始する茨城県立古河中等教育学校。8月2日に開催された学校説明会も1200名が参加したようだ。というよりも実質小学校ごと割り当てられるから、当然集まるわけで、市場の原理が働いているわけではないのだが。。。

☆公立中高一貫校は、白鴎や小石川がきちんとモデルになったようだ。サイエンスだとか探究学習とかいう新しい表現がなされていても、基本は学習指導要領内の話で、パッケージが変わっただけである。

☆公立なのだから当たり前だし、学習指導要領の知識量が増えたわけだから、それに対応していくのも当然だ。

☆しかし、以前は、公立中高一貫校のそのような新しい言説に一縷の望みを抱いたものだが、期待はやはり裏切られた。

☆結局東大研究だ、医学部進学に力を入れるだ、難関大学に合格させるだが、本音の部分で強調される。

☆もちろん、わるくはない。しかし、今の日本社会をなんとかしたければ、一部の優秀な生徒を集めて、国家のために貢献させようという戦前のコンセプトでは改革!などと言ってるだけではないだろうか。

☆ヒロシマ、ナガサキ、フクシマに思いを馳せたとき、それではダメなのだという判断がなされてもよいはずだ。しかし文科省や教委に期待ができないのも最近の一連の事件で明白である。

☆グローバル人材育成コースが東大や岡山大で設置される。結局、これもドメスティックな優秀生を集める、つまり海外に逃走されないようにするための囲い込み率アップのマーケティング戦略に過ぎないということなのか・・・。

☆とにかく思春期学、学び学、起業学というリベラルアーツの現代化を行わねば、生徒の心は鬱屈してしまうか無気力・無関心、つまり虚無が支配する。

☆優秀生が海外に行ってしまうという物理的・経済的空洞化の前に、生徒の心の空洞化を促進する教育をなんとかしなければ。。。東大・医学部・難関大学進学強化は、物理的・経済的空洞化という危機管理であるかもしれないが、心の空洞化というリスクを回避することはできないのだよ。

☆そんなわかりきった結果を出す政府や官僚の政策のために増税するのかと思うと、ますますなんとかしなければと。。。

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