聖学院 レゴ型思考の学校 藤原和博氏もレゴ型思考ススメル
☆聖学院は、このところレゴ(もちろんレゴは思考のメタファーであり、思考を表現するツールに過ぎない)を通して、生徒のタレントを発掘し、ディスカッション、編集、プレゼン、創造といった、一連の21世紀型の学びを行っている。
☆物理部では、レゴで宇宙エレベータの仕組みや実際にどのように建築していくのか仮説をたてたりしている。しかもそれはプロジェクトチームで行っていく。
☆また学校説明会でも、そのような21世紀型の学びに基づいた「思考力セミナー」を実施し、入試でも出題する思考力問題の準備セミナーを実施する。
☆さらに、これは非公開ではあるが、学内でレゴキング選手権を行うのだが、こうして創造的思考力の実践を繰り返しているのである。
☆nikkeiBPnet2012年8月7日で、藤原和博氏は、インタビューに応えて『現代の成熟社会には「レゴ型」思考法が必要だ』と次のように語っている。
正解主義は「ジグソーパズル型」、修正主義は「レゴ型」と言い換えることができます。僕は、日本は1997年に高度成長期がピークアウトし、1998年から成熟社会に入ったと理解しています。既にキャッチアップの時代を終え、正解がひとつでない社会を迎えました。状況がめまぐるしく変わるいまの時代に求められているのは、明らかにレゴ型でしょう。ピースが少なくても、その組み合わせひとつで宇宙船から家から、文字どおり街全体を作り出すことができるのですから。
それは、ジグソーパズル型に求められていた「情報処理力」でなく、「情報編集力」を駆使するということです。他者を納得させられる解答、いわば「納得解」を導きだす力が求められていると思います。
キャッチアップの時代は、ヨーロッパや、特にアメリカをモデルに世界観が示されていましたね。戦後、1億や10億もあったジグソーパズルのピースを、日本人はひたすら埋めてきました。それは80年代で埋め尽くされ、パズルの図柄も見えたように思います。その次の絵柄を誰かが提示しなければならないのだけれど、大きな図柄(ビジョン)は自民党も民主党も示してはくれません。そしていまは、皆が巨大な図柄を追うのではなく、ひとりひとりの図柄を考えなければならない時代だと思います。
☆つまり、成熟社会日本は、正解主義の20世紀型教育から21世紀型教育の「レゴ型思考」にピボットしていると。
☆藤原氏のビジョンを、聖学院は、すでに実践しているのである。
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