聖ドミニコ ショック♪
☆ある会議で、委員の方が、フリーペーパーを持ってきて見せてくれた。「今、女子校が注目されています」という記事の中に、聖ドミニコ学園のことが載っており、なんと、そこには「聖ドミニコ学園は、カトリックの学校には珍しく自由な雰囲気です」と書いてあったそうである。
☆そこで、理事長はショックだったと。なぜなら、この記事の前提は、「カトリックは自由でない」という認識であると気づいたからであると。
☆ここから先は私の憶測だが、理事長は聖ドミニコ学園が他のカトリックとは違うカトリック学校だと思われて驚いたこともあるだろうが、世の中の人がもしかしたら信ずべき拠って立つものがあってはじめて自由に判断ができたり考えたりできるという自由の概念を持っていないということに驚いたということもあるだろう。そして、拠って立つものが何もない自由が欲しい人々にもマッチングできるカトリック学校であると思われていることに驚いたのだろう。
☆ショックという言葉にはそういう複雑な気持ちが反映しているのだと思う。
☆サンデル教授が、自由や正義の概念をめぐってNHKであれだけ語っているのだから、自由といっても、いろいろな考えがあるのだということを受験業界も学んだ方が良い。建学の精神という理念を大切にしている私学の情報を伝える時に、概念の差異を伝えないのはいかにももったいない。
☆いずれにしても、聖ドミニコ学園の対話の雰囲気は、前回の図では、言うまでもなく理想的な雰囲気座標である。
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