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グローバル人材教育研修会[了] 今後の行方 

☆今回は、米国のグローバル人材教育については、あえて発表がなかった。SATやTOEFLの話題は多くの学校で研究済みということもある。しかし、米国のプログラムが加わると、BCとIBの特徴が見えにくくなるということのようだ。

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☆これはどういういことかというと、BCもIBも特徴的なことは、Dual Degreeやハイヤープログラム(HP)があることである。DDはBCカリキュラムの肝であり、HPはIBの特徴である。

☆それともう一つ決定的に重要な特徴は、評価の考え方である。BCはプロセス評価で、IBは成果型評価であるという相対的な違いはあるが、いずれにしても5段階評価や偏差値のような評価とはまったく違うものである。形成的評価といえば、日本流の観点別評価のような誤解を招いてしまうかもしれないが、現在のOECD/PISAで研究している形成的評価であれば、たしかにイメージしやすいだろう。

☆ところが、これに米国のグローバル人材教育が加わると、話が難しくなる。というのも、これらBCカリキュラムやIBプログラムは、米国の大学進学ということを考えると、Dual Enrollementというグローバル人材教育に包括されてしまうというか飲み込まれてしまうプログラムであるからだ。

☆かりに世界ランキングの高い大学で研究しようと思うと、そのほとんどが米国ということになってしまう。そのとき、BCカリキュラムでもIBでもどちらが優位であるかということは言えないし、そもそも米国のシステムを使えば、ことは話が速いではないかということになるのだ。

☆米国ではなくオーストラリアやニュージーランドがよいということになると、これはまたIBでなくてもよいし、それぞれの国のシステムに乗っかればよいのである。

☆イギリスはとなると、これもまたますますそうなのだ。

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☆では、いったい何が大切なのか?文科省がにわかにIB導入を進めているが、選択の道は多様であるということを知ることである。そのうえで、BCカリキュラムのように、日本の学校のプログラムと融合ができて、学校全体でグローバル人材教育を取り組めるカリキュラムが、IB以外にあるということを知るということである。そして、何よりグローバル人材育成教育の選択肢の多様性とそれぞれの特徴を知ることが大事なのである。

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☆今回の研修の仕掛け人であった専門委員の一人平方先生は、グローバル人材教育を独自に多様に進めるのは、私立学校の役割であり、それには多くの選択肢があることを広く研究したうえで、選択もしくはオリジナルのグローバル人材教育プログラムを開発していかなくてはならない。そのためにも今後も私学同士が協力していくことが重要であると高らかに宣言して閉会した。

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