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変わる教育[10] グローバル人材育成事業 採択大学は42校 

☆今年の4月から話題になっていた文科省のグローバル人材育成事業の採択大学が決まっていたのを見過ごしていた。大学全体でこの事業の達成を目指すタイプA(全学推進型)(平成24年度:1,995百万円)11大学と学部・研究科等で取組むタイプB(特色型)(平成24年度:2,985百万円)31大学の2タイプの採択が既に決まっている。

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☆あれっと思うだろう。秋入学やグローバル人材育成コースをつくると話題になっていた東京大学がはいっていない。ではBタイプなのだろうか?

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☆もちろん、入っているはずはないのである。東京大学だけではなく、京都大学、慶応大学も入っていない。これらの大学は、東大、早慶上理、MARCHという受験業界が生み出したドメスティック・デファクト・スタンダードに入っていないぞというパフォーマンスなのだろう・・・。それに東大と京大は補助金も十分出ているしという文科省のあざとい配分論の気遣いがあるのだろう。

☆実際、東大や京大は、グローバルランキングでも100位に入っているし、グローバルコミュニケーションのなんらかのコースや研究は先行している。慶応大学もランキングこそ100位にははいらないが、グローバルな感じはする。

☆しかし、問題は、今回の採択大学のプランが、結局東大や京大のプランの追試では、いつまでたってもドメスティックのままであるということだ。現代ビジネス『いまや「日本の教育を選ばない」という選択肢を考えるべき時代。自滅への道を進む日本の大学の問題点(2012年07月23日)』の中で、田村 耕太郎氏と大学研究家の山内太地氏はこう対話している。

田村氏:東大や京大もハーバードやエールと比べて焦っているのかもしれませんが、その差は開くばかりで、実はアジア新興国のトップ校にも抜かれている事実をわかっていないのだと思います。9月入学だって、5年先にできるかどうかという呑気さです。先日、中国の知人から「北京大で日本留学の枠が埋まらない。その理由は日本に行くと学力が落ちると思われているからだ」と言われました。もう完全に向こうが上から目線です。こうなったら父兄から変えるしかないと思います。

山内氏:教師から変えるのは難しい気がします。頑張っていい教育をしている先生も確かにいますが、まだまだ「事なかれ主義」の人が多いと思います。自分の待遇と定年までの雇用が何より重要になってしまっているのです。いじめの隠ぺいなんかは、教師の「事なかれ主義」の典型的事例です。
 先生より親の方がそれこそ親身なって考えて、正しい情報を集めようとしていますから、まずは父兄から変えるのが最適だと思います。私も機会があるたびに、父兄に"偏差値志向ではなく、時代の変化に対応しています大学に行かせた方がいい"と勧めています。

☆脱偏差値の海外志向はもちろんだが、脱偏差値大学になるためのプランを採択大学自身が推進することを期待している。

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