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変わる教育[28] 洗足学園 本物教育のインパクト

☆洗足学園は、神奈川エリアばかりでなく、東京エリアでも人気の女子校である。あの「のだめ」のロケーションになったり、有名アーティストが輩出されたりしているということもその理由だろう。しかし、6年間一貫教育の中身の本物の価値が、まず生徒の内面にインパクトを与え、それが世に射影されるという意味でそのブランドが広まっているというところが本当のところだ。

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☆9月18日(火)に川崎市よりアゼリア輝賞を受賞したのは、洗足学園高校3年の毛利文香さん。ソウル国際音楽コンクールヴァイオリン部門最年少優勝をはじめ、これまでの輝かしい音楽活動が高く評価されたという。

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☆学業と音楽活動の両立を経て、受賞したのだから、本人の才能も凄いが、その才能を生かした学園の教育力もすごい。もともと音楽の小中高だったという伝統もあるだろうが、むしろ専門でなくなり、リベラルアーツを基盤とする教育に切り替えてからのことだからその教育の価値は本物である。

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☆国際理解教育も破格である。一般に国際理解教育というと、グローバリゼーションの光の部分やイノベーションに焦点があてられがちであるが、あえて世界の痛みに焦点をあてるところが、本物たるゆえんである。そして中3の生徒が、

ミシェルさんが最後に言っていた「行動」を起こすようにしようと思いました。行動を起こさないと世界は変えられないことを学びました。

☆中3の生徒にこんなインパクトを与える環境を作るとは、さすがである。この言葉には2つ重要な点がある。1つは、とかく問題分析からはじめて、ぐちゃぐちゃ言うのが好きなのが人の世である。しかし、ミシェルさんとともに、この生徒さんは、解決する行動を起こすことが重要であるという真理を語っているのである。世界の現状は、目の前に問題があるのは明らかである。何をすべきかに時間を費やさなければどうしようもないはずということ。

☆それから、もう一つは、自分を変えるとは、世界を変えるインパクトのことであるという気づきが凄まじい。自分のことだけ考えるのが、世の中である。どうしても目の前の利益が優先してしまう。しかし、それを是とする世界を変えようよと。キリスト教主義の教育が脈々と流れているということでもあろう。

☆こういう本物教育の結果として、当然大学合格実績は大いに出てしまうのだが、国内だけではなく、世界に進路の目を向ける生徒も多数出ている。次のような海外大学に進学しているが、これもまたインパクトがあるではないか。

University ofHawaii at Manoa
Drury University
Cornell University   1    
University of Illinois At Urbana-Champaign      
University of California San Diego      
University of California Santa Barbara      
University of california Santa Cruz

☆本物の教育価値とは、奇をてらうことなく、生徒の好奇心と自問自答の頭脳を、普段の授業で養えることである。

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