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変わる教育[33] 第8回21会 in 広尾学園

☆昨日26日、広尾学園で、第8回21会(21世紀型教育を創る会)が開催。第Ⅰ部でのテーマは21会の「セミナー&カンファレンス」プロジェクトの立ち上げ。第Ⅱ部は、カナダ教育連盟のジェイムス・イエロリーズ博士、東儀正人ディレクターを招き、BC(ブリティッシュコロンビア州)カリキュラムのリサーチが行われた。

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☆21会のミッションは、次の3つの柱を通して、21世紀型教育を創ることである。

1)Dual Enrollment(DE)の選択肢の拡張と創造

2)DEに接続する教育プログラム(DE教育プログラム)の進化/深化/真価

3)DE教育プログラムの顔である思考力育成型入試問題の創発

☆私たちの国で、グローバル人材育成が産官学において喫緊の課題とされ、NHKなどのメディアでも相当の回数で取り上げられている。しかしながら、制度論が中心で、評価も含めた教育プログラムの根本的な改革の話はでてこない。

☆新しいアイデアをインプットしても、その創発過程である授業や評価が変わらなければ、アウトカムは変わらない。さらに大学入試改革が叫ばれながらも、偏差値というドメスティックなモノサシで測定されているため、これまたその改革は不発に終わるだろう。それでは、20世紀型教育は居座り続ける。

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☆新しい産業構造が求められている昨今にあって、20世紀型産業を支えてきた教育であり続けるのであれば、同様に日本の産業社会の衰退という変容はあり得ても、リフォームという変化はあり得ない。

☆そこで21会は、21世紀型教育を標榜する私立学校が集結して、現状の制度の枠内で、プラグマティックに突破口を見いだす対話を続けている。現状の制度の枠内で何ができるのかというと、実は現状の制度の枠外というのは、外国の教育制度、特にグローバルスタンダードであり、それに関しては、文科省の制度は関知しないので、そこのリサーチによって、突破口が出来(しゅったい)するという戦略である。

☆それゆえ、インパクトニーズを海外で学んでいる生徒から逆算してとらえるためにも、帰国生受け入れや留学に取り組んでいる学校やIBを中心とするインターナショナルスクールの教育プログラムをサポートしている企業などが連携しているのである。

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☆このIBというのは、わたしたちの国の大学入試制度には全く定着していない柔軟な高大連携プログラム、つまりDual Enrollmentのプログラムの一つにすぎない。とはいえ、私たちの国には、そのようなDEプログラムが一つも存在していないので、オックスブリッジには、高校卒業時点でアクセスできないという状況である。

☆オックスブリッジに進むかどうかは別に重要な問題ではないが、そこにアクセスする進路をはじめから塞がれているという教育環境が中高生のクリエイティビティを阻害しているということに気づいていないのがわたしたちなのである。

☆今年9月に日経BPコンサルティングが発表した「産業界が期待する若者の仕事力」調査では、クリエイティビティは80%以上が必要だと考えているが、アウトプットの力は大学から養えばよいと思っているということがわかった。これでは、幼稚園からクリエイティビティを育てている海外(欧米のみならずアジアも含め)と差がつくばかりである。

☆この意識は、現状の中高の教育がクリエイティビティの創発やアウトプットの機会を恒常的に創っていない結果であるとも考えられる。

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☆それゆえ、21会の第Ⅱ部では、DEのプログラムのさらなる選択肢であるBCカリキュラムのリサーチを行ったわけである。

☆このように、①インパクトニーズのリサーチアセスメントをし、②次にセミナー&カンファランスのアクティビティプログラムを構築し、③アウトプットの方法をデザインし、④リアルな市場にインパクトを与えるプランについて対話があった。また、並行して、⑤21会のミッションを共に実現する活動を行うステークホルダーを拡大していく予定でもある。

☆このように、21会の「セミナー&カンファレンス」プロジェクトは船出したのである。

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