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変わる教育[36] 土浦日大中等教育学校 高感度な頭脳①

☆10月27日(土)・28日(日)の両日、土浦日本大学中等教育学校でオープンハウス(文化祭)が行われた。

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☆一年間のリサーチ学習の成果と現代文化に対する高い感性の躍動が発揮された。中でもオールイングリッシュによるディベート大会は圧巻。

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☆オープンハウス最終日は、初日に行われたコンテストで勝ち残ったファイナリストたちで行われた。決勝で出されたファイナルトピックは「学生にとってテレビは書籍よりも良い」。初日のコンテストが終わったときに発表されたから、準備は一日しかない。

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☆ご承知のように、ディベートは、ディスカッションのようにインタラクションな関係を形成するだけでなく、タフなリサーチ力も形成するのある。最終トピックに対するリサーチ準備は、前日しかないわけだから、日ごろから相当高感度なアンテナを高く広くはって、リサーチや思考訓練をしている必要がある。

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☆それに相手の主張のとき、論駁するポイントを見逃さない集中力と1分ぐらいでチームの見解を議論して強化する高感度な頭脳が必要となる。

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☆トピックは、肯定側には難しいものだった。というのは常識的にはテレビよりも書籍の方が学生にとって効果的である。このステレオタイプにどう挑むのか。たいへん興味深かった。

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☆肯定側も否定側も、テレビと書籍の機能のメリットを闘わせるだけでは、否定側の勝利だが、そのプロセスはあまりに常識的でおもしろくない。ずいぶんシンプルで難しいトピックを出題したものだと思っていたが、それは杞憂だった。

☆肯定側は、テレビの最新のテクノロジーで、否定側が突いてくるだろうインタラクションについて、先制攻撃いや防御した。肯定側もそれに関してはインタラクションとカンバセーションの違いですぐに応酬した。また、肯定側は、文字情報に対して音声と画像情報の右脳に働きかける大きさについても主張。否定側は、イマジネーションの本質で応酬。

☆さてどちらがウィナーなのかは、後夜祭で発表。しかし、その結果よりもなによりも、頭脳の集中と俊敏な脳波の共振が聴衆者にも伝わるほど楽しめたのではないだろうか。

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