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2013中学受験【03】 中学受験人口②

☆模擬試験の受験生が減っているから、その推移に対応する分だけ減るというのは、各模擬試験会社の自前のデータに基づいた言い分で、それはそれでよい。しかし、一方でSAPIXの模擬試験は男子は前年対比8%強増えているという。女子はだいたい同じだと聞き及ぶ。

☆いったいこれはどうとらえればよいのだろう。このことについては、次回考えてみることにして、私たち受験市場を活用する側は、人口と経済の相関を意識するほうが少し冷静になれる。いやむしろこのデフレの恐ろしさの方に不安になるかもしれない。だから、未来志向の教育だということなのだが。。。

Kakei

☆総務省というのは、年収に階級を決めて統計処理をしているというのも驚きだが、ともあれ、私立学校の学費を支払うには、第Ⅳ・Ⅴ階級の家計層。もちろん世帯年収で考えなければならないが、おじいちゃん・おばあちゃんの支援までは組み込まれていないので、第Ⅴ階級だけではなく、第Ⅳ階級まで広げてみた。それにしても配偶者の収入減のすさまじさには驚くが。

☆ともあれ、第Ⅳ・Ⅴ階級の家計全体の実収入が前年対比で、1%から2%減っている。この数字と受験人口の減少率が重なるわけではないが、世の風潮に合わせると、なんとなく納得がいくのだろう。しかし、この統計は昨年の話であるから、今年の春の受験人口に関係している指標にすぎない。順調に今年も減っているだろうから、受験人口は前年対比でじりじり減っているが、2006年から比べれば、極端に減っていると読んだ方が良い。それに、前年対比は5%減という想定をしておいた方がよい。

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☆リーマンショック前夜までは中学受験人口の復調もあったわけだが、それはやはり急激に減っているのである。上記のグラフにあるように、第Ⅳ・Ⅴ階級の家計層の収入が減っていることより、衝撃なのは、その層の人口がいなくなっているというわけである。第三階級までの人口が増えているのは、シフトが起きたということを示しているのだろう。

☆しかし、これも2010年の話である。2年前の中学受験人口に影響を与えている統計に過ぎない。2011年、2012年とデフレ状況が回復している兆しは一向に見えないわけだから、この第Ⅳ・第Ⅴ階級の人口の減り方は衝撃的なのである。しかもこれは全国規模の統計である。首都圏はもっと激しいだろう。

☆だから、受験市場は、自分たちの不安を抑えるような大本営発表をしているだけではなく、イノベーションをおこし、私立学校を未来志向の教育に誘う戦略をとらねばならない。

☆偏差値と大学進学実績と校長の話の内容を変えるアドバイスとサイトの中身を詳しく書くようにとかパンフレットをインパクトのあるものになどとアドバイスしているうちは何も変えたくないということを表明しているようなものだ。何も変わらない市場に、消費者は戻ってこない。

☆再び政権が変わりデフレ脱却が可能になったとしよう。まあ期待はできないが。その時こそ、古い市場は完全に打ち砕かれる。このままでもよくない。世の中が変わってもよくない。新たな市場を創出するしか道はほかにないはずである。

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