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2013中学受験【04】 中学受験模擬試験の質の変化

☆これはメディアが考えなければならないことだが、四谷、日能研、首都圏模試の模擬試験はいずれも受験生を減らしているということの意味である。受験人口に比例して、少なくなっているだけなら、メディアが扱う「偏差値」はまあ一つの指標になるかもしれない。

☆しかし、難関中学の受験生が、これら三大模擬試験を無視して、SAPIXの模擬試験を受けているのである。つまり、模擬試験の受験生の偏りが起きているのである。ということは、一つの模擬試験で、中学受験を語ることはできないし、4大模試をただ、合算しても受験人口がある程度集約できるだけのことなのだ。

☆にもかかわらず、学校の評価と誤解するような「偏差値」をメディアが平気で流しているのは、あまり感心できることではない。

☆受験生の保護者は、偏差値という指標にこだわっても、何にもならないということを自覚しなければならない。

☆それでなければ、SAPIXは難しくて入れないから、他の塾にいくなどという卑屈な思いを子どもにさせて塾に通わせてしまう。これは実話で、そんな考えは払しょくしたほうがよいと語り合うのだが・・・。

☆そして、もっと悪いことに、SAPIX内での競争心は、あまりよい競争心ではない。偏差値という単一指標だけで競争が起こると、互いに切磋琢磨するという競争心より、嫉妬や羨望などが生まれ、そこに虚偽のヒーロー物語が生まれてしまう。つまりジョブスのような伝説は生まれなくなってしまう。学歴エリート養成所になってしまう。

☆しかし、世界はグローバリゼーションの嵐が吹きまくっている。世界に役に立たない指標で競争を煽って、優れた才能をフリーズさせていってよいのかどうか心配である。

☆では、SAPIXに通わなければ、それは回避されるのか?とんでもない。偏差値という指標を使わなければ、それは可能であるが、それを使う限り、SAPIX以外のエリアの中で偏差値は統計上結果がでてしまうから、高い偏差値の受験生が、そのエリアで生まれる。そのエリアのスタッフは、SAPIXの情報など目に入っていないから、その偏差値を信じて、励まし煽る。

☆しかし、受験当日、その偏差値スコアが役に立たなかったことを思い知らされる。そういう事態が起こる可能性がある。その生徒はいったい何を信じればよいのだろう。そういうことになる。実際、いわゆる御三家や難関10校でそれが起こるだけではない。新しい学びで飛ぶ鳥を・・・の勢いの広尾学園で起こっている。同学園は、SAPIX生が多く受験するから、他の模擬試験の偏差値と質の違いが生まれているはずだ。

☆つまり、三大模試では、受かるはずの偏差値を持っているのに、SAPIX生に歯が立たないという状況が起きているはずである。

☆もはや偏差値が受験校に合わないという事態が、起きるというのが模擬試験の現状なのである。偏差値を目安に安心安全をと思っていたのに、それが機能しない。保護者はどうすればよいのだろう。偏差値を自ら作ってきた受験市場が、偏差値の質を変容させてしまった。もちろん悪貨は良貨を駆逐するという法則に従って。

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