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2013中学受験【07】 筑駒・雙葉・麻布の問題の問題性

☆筑駒と雙葉は詩の問題を出題しなくなって久しい。これは両校のミッションに反している。一方麻布の国語はあくまで物語と論述にこだわり続けて、開成に人気をどんどん奪われている。しかし、このこだわりが、やがて未来を拓く気概につながるから踏ん張り続けてほしい。

☆筑駒は創造を標榜している。しかし、だから、詩のメタファーを問う価値があった。物語でも聞けるではないかというのは、文脈拘束性があるから、メタファーの本格的解釈(日本の法解釈とか辞書的な意味ではなく、ヘルメノイティークとしての存在論的解釈)はできない。つまり創造性の正当性・妥当性・信頼性の評価を捨てたのである。

☆たしかに大学入試が、文学的文章を出題しない傾向にあり、ロジカルシンキングが前面に出てきているが、メタファーをロジカルに多様に考えるトレーニングがなければ、グローバルな人材など生まれてこない。レゴやねんどをつかって、新しい企画やデザイン、アイデアを描くには、メタファーを忌み嫌ってはならない。

☆特に雙葉は何事であるのか?聖書はメタファーの塊である。もはやカトリックの理念を捨てようとしているのだろうか?考え直した方がよい。

☆そういう意味で麻布は、メタファーにこだわっている。詩は出さないではないかというかもしれないが、物語をロジカルな文脈から外すメタロジックとしてメタファーを解釈する論述問題が優れている。

☆ただし、そろそろドラマティカクエスチョンを立ち上げたほうがよい。解釈ベースのあと、生徒自らに物語のプロットを創作させる問いは、大いにありだろう。物語創作はメタロジカルで、勝手気ままではないのだから。

☆そんな中学受験で大げさなと言われるかもしれない。子どもの学習権があるのなら、いやそのまえに人間として権利を認めるのなら、言語の可能性を遮断する思いは禁物である。存在に創造の翼を生み出すことこそ学びであり、人間存在の権利である。

☆そこを遮るような模擬試験問題や試験行為は、違憲行為であるとさえ言える勇気ある未来が待っているのではないだろうか。

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