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2013中学受験【22】 かえつ有明 早くも入試さながら②

☆かえつ有明の総合学習では「サイエンス科」という新しい学びの方法を身に着ける機会が設けられている。石川副校長は「グローバル人材を育成するには、たしかに英語は重要です。かえつでも英語教育のレベルは相当高い。帰国生の数も充実し、学園全体の雰囲気も盛り上がっています。しかし、もっとも重要なことは、生徒は知の内容と知の方法を区別できるようになることです。」と。

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☆知の内容と知の方法。そんなことを意識して授業は受けていないし、だいたいそのような展開になっていないのが、従来型の授業。しかし、それは以心伝心でこと足りたドメスティックなときの話。現代のようにグローバルな世界では、同じように見えるものやことでも、実はその背景や文化が違う。だから、内容に関しては相対化できる知の方法論が重要になるということのようだ。

☆同じ価値観の持ち主は、内容をただそのまま覚えても理解のギャップは生まれにくい。しかし、価値観が違うと、たがいの内容に対するものの見方や感じ方が違うということを理解する方法を知っておく必要があるということだろう。

☆だから、今回の作文入試対策講座では、そのかえつ有明の知のモデルを体験してもらうために、信長とジョブスの対話を想定してすすめられた。

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☆素材はそれぞれの時代に偉業を残した2人であるから、一見社会科授業のように見える。たしかに、実際に2か所に分かれて行われた講座を担当したのは、2人の社会科教師だったが、先生方は、実際に行ってみて、やはり社会科の授業とはまた違うと。

☆社会科の授業は、すでに通説となっている歴史的事象や事実としての時事問題とその知識の基礎体系やその体系の活用を学ぶコトが中心になるが、サイエンス科の授業は、その通説が通説となるゆえんを考えたり、事実としての時事問題と意見や価値観としての時事問題を区別しながら考えていくという自己判断の形成過程を生徒と共に学んでいくということのようだ。

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☆サイエンス科は、いろいろな教科の教師が取り組んでいるから、担当の教科の授業になると、その内容と方法の違いを意識して展開できるということも重要なポイントらしい。サイエンス科では方法/内容であり、教科の授業では内容/方法という感じで、地と図が反転するのであろう。

☆最近「反転授業」というのが話題になっているが、かえつ有明では、すでに、教科の授業とサイエンス科の授業が互いに反転授業になっていたのである。

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☆サイエンス科の主任の大木先生は、授業は内容からの接近と方法からの接近をしてみて、その両者の狭間に、生徒とともに互いの思考の過程を見える化できるのですと。対策講座のまとめで、「かえつのサイエンス科の考え方を活用すれば、みなさん自身が自分の思考の過程を見える化できることを体験してもらえたと思います。もう考えることは難しくありませんよ。みなさん自身、思考できる証明をしたのです。しかも80分も集中できたのは、驚きです。これからもいっしょに思考訓練をしていきましょう」と受験生にエールを贈った。

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