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変わる教育[42] グローバルvs. ドメスティック

☆今週は、ニューズウィークと週刊ダイヤモンドの特集のコントラストが鮮やかだった。グローバル話題とドメスティック話題。両誌を読めば、そのギャップはくっきり。

Glocal

☆しかし、わざわざ両誌を読む人は少ないから、多くの場合、子どもたちの教育を隻眼流メガネで見てしまう。

☆しかも、もっとわるいことに、ニューズウィークの経済は、IT経済であるのに対し、週刊ダイヤモンドは、給与ベースの経済。前者は欲望資本主義ベースの教育に対し、後者は家計欲望ベースの教育。

☆前者の教育観はエリート。後者の教育観は庶民。なんてことだ。Webを基盤としたグローバルな経済であるならば、エリートも庶民も越境しなければならないはずなのに、そういう話にはなっていない。

☆家計ベースの経済は、実に身に迫るけれど、そもそも混迷低迷破局しそうになっているこの国の経済対策をなんとかしなくてならないのに、切迫感と家計危機を煽り、半ば脅迫的なデータをつくって、委縮させる。視野狭窄状況をねつ造している。

☆幼児期から、20世紀につくられた文化資本を21世紀に投資しようとせず、ただただ美しい懐古趣味的な思い出に閉じ込め、庶民の中の格差の中で、勝ち組になるにはどうしたらよいかという自己利益優先のもはや古いポストモダニズム的発想の切り口の編集。

☆もっとも、そんなところは誰もが承知。ニューズウィークよりはランキングの集積が興味と関心を引くのだろう。おそらくこの企画週刊ダイヤモンドに軍配があがる。

☆こうしてどんどん教育イノベーションや改革路線は、庶民の目から逸らされる。

☆特に未来の大学のどこが未来なのかがわからない編集も困ったものだ。ますます未来を遠ざける。つまり、グローバルな欲望資本主義の限界を今更追認するような編集では、ニューズウィークの販売実績も右肩下がりなのはしかたあるまい。

☆限界の中で優勝劣敗を競うことが嫌だと言っているだけなら、限界の中で、自分だけは優位なポジショニングをとらざるを得ない。。。

☆いやこの両方のシナリオは現実的ではない。実際には21世紀型教育は進んでいるし、災害資本主義を乗り越えるというか闘いながら新たな文化資本の投資も、3・11以降試行錯誤されている。

☆ウンザリするような教育情報のシナリオを、相も変わらず演じているのが、教育情報誌や教育編集人の限界なのだ。

☆親も子も教育自体を自ら創ろうとするのが、これからの動き。教育情報誌や教育編集人の限界とこれからの新たな動き。つまり欲望資本主義の限界から公正資本主義が生まれる瞬間に立ち会おうとしているのが今の時代であるということなのだ。

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