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変わる教育[50] 富士見丘 少林寺「青春・競争心・創造」

☆本日の富士見丘サイトの新着情報は必見。

☆富士見丘と言えば、英語教育、イギリスやアラブ首長国連邦の海外研修、イギリスやオーストラリアの海外大学進学のためのアカデミック・イングリッシュ講座。また、生徒1人ひとりの進路実現のために、100を超える科目選択制、決め細かい指導がなされる講習・補講システム。思考力と表現力を養う「5×2」という論文編集指導システム。そのシステムの顔としての入試問題「新傾向問題」の出題・・・というのがすぐに浮かぶのだが、それらの本質を丸ごと部活動で体現しているのがわかる記事が載っていた。

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☆中高といえば、疾風怒濤の思春期。この嵐の中を教師とともに、友達とともに歩み、そして自己の道を歩んで、乗り越え希望を手にするからこそ、多くの人にとって、中高時代は心の中の生きる拠点であり、その思い出は灯である。

☆そのことがよくわかる対談が披露されている。青春と言えば、男子のラクビーや野球を思い出すが、どうやらそれはテレビの影響が大きく、女子校の青春が実に美しくも厳しいものであるかは意外にも知られてこなかったのではないか。ともあれ、成長をたがいに実感しているところが羨ましい。

☆しかし、それはたんに仲良しであるというわけではない。「競争」によって切磋琢磨するのである。しかもそれは、学内の部活だけではなく、他校との試合によっても鍛えられる。グローバルな感覚とは、何も海外に行くから生まれるのではない。他流試合への気概。これが素地となるのだろう。なるほど、UAEの学生がきたときに、少林寺拳法部の生徒が心からもてなせたのもうなづける。

☆ところで、この「競争」。欲望市場原理で、自分の利益のみを追求するという意味での「競争」ではない。「競争」の元祖と言えばアダム・スミスだろうが、彼は競争という言葉を“competiton”と“emulation”という2つの言葉で使い分けた。

☆優勝劣敗、勝ち組負け組、格差増大という文脈で使う「競争」は“competiton”。よきライバル、Win・Win、相互尊重などの文脈で使う「競争心」という意味の場合は“emulation”。彼女たちが語る「競争」はもちろん後者。武士道、ノーブレス・オブリージュに通じる気概である。

☆そして、これは富士見丘の一貫した教育だと思うが、武道もコミュニケーションということだ。武道というと無言とか以心伝心のようなイメージを抱いてしまうが、そうではない。演武というプログラムを構成するときに、互いに技をぶつけ合いながらもそこに美学が生まれるように話し合うというのである。コミュニケーションが演武の創造の源泉なのである。

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