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2013中学受験【36】 医学部進学が多い本郷・芝

☆日経新聞2012/12/8 19:00 によると、
 

文部科学省は7日、国公私立の17大学が2013年度に医学部入学定員を計50人増やす計画を公表した。医師不足解消のため、同省は19年度まで医学部の定員増を認める予定で、来年度の総定員は9041人になる見通し。

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文科省2011年資料から

☆それでもバブル期を少し超えたぐらいの増員数。その当時に比べ少子高齢化が進んでいるのだから、医療行政はさらに重要になる。今の倍は必要なのではないか。というよりも、医学部の制度そのものをそろそろ見直した方が良い。

☆すでに連携医療になっているのだから、権限をエンパワーしていく方向で、看護師や医療技師の専門領域を広げるあるいは深めることも考えたほうがよいだろう。

☆それはともかく、慶應義塾横浜初等部の初年度の入試は終わり、お受験塾で分析会が始まっているようだ。知り合いから聞いた話だが、年々医者の子弟がお受験をシェアしているようだ。中学受験は良くも悪くもある程度大衆化したのだが、お受験は富裕層クラスの集まりであるのは、変わらないが、デフレが脱却できない今、一般のサラリーマンには少し縁遠くなっているのかもしれない。

☆いずれにしても、このお受験と医者の関係やあの「白い巨塔」が、医者はお金持ちというイメージを作ってしまっているのも否めない。しかし、どんな職業も、それぞれの中に問題をかかかえていることに目をそむけてはいけないだろう。そこを改革することを考えるリーダーシップが医学部でも必要であるが、これだけ国家が政治的にコントロールしその割に経済的支援の少ない学部は、変わりようがないか。。。

☆私がお世話になっている先生などは、たいへんな勤務体制で日々臨んでいらっしゃる。患者よりご自分のお身体を大切にしないとと心配になってしまう。医学の父であるヒポクラテスの精神を持っている医者がほとんどなのだ。ただ、その精神を発揮できる医学の環境が制度で保障されているのかどうか?

☆そんなことも考慮しながら、将来医学部進学を考えている受験生の保護者は中高一貫校を選んでみるのもよいだろう。その精神をベースに医学部の進路指導を行っているのは芝中である。

☆今春の医 ・ 歯 ・ 薬 ・ 獣 医 学 部 合格者数は88名。そのうち52名は医学部。卒業生が285名だから、医学系の進学の確率はかなりの程度である。医学部といえば、名古屋の東海中であるが、両校とも浄土宗を理念とする学校である。仏教的慈悲の精神とヒポクラテス的精神は共振するのだろう。

☆サイトで、医学部の合格数をはっきり公開している学校に、本郷中がある。医歯薬系36名とあるから、この分野にも力を入れているようだ。ただ、その表記の下に海外大学の進学先が掲載されているが、6名もいる。しかもすべてイギリスの大学。イギリスの大学は3年生で、ファンデーションがあるから、英語力を身に着けてはいっても、日本の4年生の大学を卒業するのと同じタイミングで日本に帰って来られる。その時までに秋入学など海外大学との接続時期が調整されていれば、なおさらである。

☆海外大学進学の数が多い学校は、渋谷教育学園グループ、学習院、共立女子、洗足、聖学院、茗溪、土浦日本大学中等教育学校、桐朋女子、海陽学園と思いつくが、本郷、東京女学館、海城も次ぐらいに連なるのではないだろうか。

☆ただ、この中でも本郷の海外大学のバックアップ体制については、積極的に構築されているという話は聞いたことがない。いずれ調べてみなくては。医学部の話から海外に話がそれたが、実はグローバリゼーションの流れの中で、世界で通用する医学とは何かも考えざるを得ない時期に来ていることも確かである。

☆iPS細胞の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞する山中伸弥・京都大学教授(50)が記念講演で絶賛したかつての留学先、米グラッドストーン研究所。その創立者で恩師のロバート・メーリー名誉所長(81)に、日経(2012年12月10日)がインタビューした記事によると、

ロバート・メーリー氏: 「アントレプレナーシップ(起業家精神)を奨励している。創造性を持ち、リスクをとって重要なことを手掛ければ失敗してもたたえる。研究所の中核をなすのは最高水準の研究、科学を尊び同僚を敬う気持ち、そしてチームワークの3つ。これらによって人類に貢献する。山中教授はすべてを実践してきた」
 

☆日本の医学部も海外大学の環境に開かれなければならないときがやってきているということだろう。

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