2013中学受験【40】 土浦日大中等教育学校 大学合格も着々
☆日本はいよいよ受験列島の時期を迎えるが、すでに小学校受験は終わり、中学受験に突入。同時に大学入試もAO入試や公募推薦入試がスタート。土浦日本大学中等教育学校の大学合格実績に関心があるので、問い合わせてみた。
☆まだ気が早かったようだが、快く12月12日現在の状況を提供してもらえた。情報をすぐに提供する俊敏さがさわやかだ。こういうところに、組織力の足腰の強さが顕れるものである。
☆それはともかく、どんな点に関心があったかというと、筑波というのは、公募推薦に力を入れている開かれた国立大学がゆえに、土浦日大中等教育学校にとって地元の国立大学として、当然何人かチャレンジするのは当然であるが、何より3R型(読み書きソロバン)教育のみならず3X(探究・討論・プレゼン)型教育も重視している学校の教育の質のバロメータであるからである。その成果は見事に花開いている。同校は少人数制の学校であり、今年の高3生は105人というのを考慮すればなおさらであろう。
☆それは慶応SFCにも当てはまるし、上智も最近改革に熱心であるから公募推薦に力もいれている。きっちり成果がでているといえよう。
☆そして日本大学の附属であるから、当然日大の合格者も多数出るのだが、土浦日大中等教育学校は開かれた附属校であるから、他大学の指定校推薦のネットワークも持っている。進路の柔軟性もまた、付属校の一つの教育の質を表現する要素である。東京理科大は指定校推薦を活用したとのことである。
☆もっとも関心のあるのは、海外大学への進路。ケンブリッジやハーバードなどの研修システムをフル稼働している学校であるからこそ、3X型教育という21世紀型のグローバル教育を日ごろから行っているのである。だからこそ、海外大学へ進学する生徒がいるのかどうか気になるのである。そして年々増えているのだから、成果は確実にでている。オーストラリアのUniversity of Qeensland、University of Melbourneなどは、世界ランキング100以内。日本で100以内に入っている大学は東大、京大のみ。
☆ドメスティックな学校の場合は、そのような生徒は東大へということになるのだが、大事なことは生徒自身による進路選択である。それに、SOAS,University of Londonへの進路はワクワクするような選択である。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(the School of Oriental and African Studies)のことを指しており、今後アジア・アフリカのリサーチが重要であるというのが、グローバリゼーションの視野。そこに着目してのことだろう。理系の学部がないので、世界ランキングは100位以内ではないが、将来性は高く評価されている大学。アウンサンスーチーも一時助手として勤めていた大学だ。
☆しかし、進路において、世界ランキングは、海外大学ではほとんど重要ではない。このランキングは大学の経営にとって重要なだけである。資金調達のためのブランド戦略としてという話。生徒にとっては、あくまで自らの探求テーマがしっかりしていることが大事で、しっかりしていれば、さらに必要なものを求めて、大学を変えればよいだけ。きわめて柔軟で流動性の高い環境なのである。基本学問は自由である。
☆自分さえしっかりしていれば、道は開かれている。吉田松陰の最年少門下生(で明治維新を拓いた小ナポレオンと呼ばれていた)山田顕義の夢見ていた日本の教育とは、まさにそういう世界だったろう。言うまでもなく山田顕義は日本大学の創設者である。
☆さて、もう一つ関心があるのは、医学部への進路の成果である。これについては、これからである。その時がきたらまた問い合わせてみたい。
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