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2013中学受験【52】 土浦日大中等教育学校 本当のグローバルリーダーの意味

☆自民党が政権を奪還し、再び脱円高・脱デフレの歯車が大きく回転し始めた。景気低迷から抜け出るという意味では歓迎すべきことであるが、果たしてこの歯車を回転させるリーダーが、政財官が叫んでいるグローバル人材ということなのだろうか。それは一面の真理であって、本質的には違うようだ。そのことを示しているのが、土浦日本大学中等教育学校中3の廣瀬裕貴君の考え方だ。廣瀬君は、人権作文コンテストで、茨城県大会最優秀賞、全国大会で法務副大臣賞を受賞した。

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廣瀬君が大きな賞を受賞した作文が茨城新聞に掲載された。→ここをクリック

☆簡明・明快・感銘の三拍子そろった見事な作文。生後七か月で発症した消化器疾患の影響で携帯用の点滴の機械や輸液パックをリュックに背負いながら生活することが余儀なくされた廣瀬君。幼稚園前の病院生活では、それぞれ背負っている子どもたちと一緒だったので、この生活が普通であったが、幼稚園に通うようになって、それが特別に変わってしまった。

☆この普通が特別に変わる生活が、いかに壮絶であり、本人の意識にかかわりなく、社会がそのような特別意識を形成し押し付けてくることがどんなに大変な葛藤を生むかについては、私の拙い文章では伝えられないので、言うまでもなく廣瀬君自身による作文を読んでいただきたい。

☆このような体験をしていない私たちはよく人権を口にするが、そもそも人権が生まれ出ずる環境とは何だったのか。そう深く考える事はしない。しかし、廣瀬君は、それは、壮絶な無頓着かつ正当性も信頼性もない勝手な線引きによる小さな権力の集合体から生まれるのだという趣旨のことを明快に語っている。

☆今回の脱円高・脱デフレをけん引するグローバルリーダー観は、ともすれば、この線引きを良かれと思って行うのであろうが、再び人権を無化する動きにならないとも限らない。

僕は、障害者とか健常者と言う言葉が、あまり好きではない。なぜなら、その境目が僕には見えないからだ。・・・・・・一言で障害者と言っても、さまざまな状況の人が居ると言う事を、日常生活の中で深く考える事はそう多くないと思う。そんな中で、障害を持つ人達が、少しでも普通に生活していくには、特別な存在にしない事が大切なのだと、僕は自分の経験の中から学んできた。

「かわいそうに・・・。大丈夫?」

同情して、そう言葉をかけるのではなく、

「何かお手伝いする事は、ありませんか。」

そう言って、さりげなく支えあえる社会になる日が来るように、両者の立場を知る僕だからこそできる事を、考えていきたいと思う。

☆土浦日本大学中等教育学校は、グローバル人材を育成するプログラムが学校全体に染み渡っている。しかし、その意味は、政財官が騒いでいる意味とは違い、何かお手伝いする事は、ありませんかとさりげなく支えあえる社会になるようにアクションを起こせるサーバントリーダーということなのだと思う。同校から、廣瀬君と共に多くのグローバルリーダーが輩出されることだろう。

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