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2013中学受験【54】 聖学院 もう一つの中学受験 存在回復のために

☆今日はクリスマスイブだ。5時間もすれば聖学院でも学校説明会が行われる。今日聖学院を訪れる受験生や保護者は幸せだ。イギリスの普通の子どもたちによって結成された合唱団「Libera」のクリスマスソングを聴きながらそう思うのだ。この子どもたちは特にエリートやクラシック大好き家族の子弟と言うわけではないが、世界にその歌の翼を広げる。

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☆聖学院の生徒は、彼らと同じように幸せである。というのも、人間の拠って立つべき世界を見出しながら青春時代を過ごせるからだ。Liberaが“Joy to the world”を歌うとき、そのworldとはWebや世界経済のことを指しているわけではない。人間の準拠する大切な故郷としての世界である。

☆しかし、わたしたちは、偏差値だ、学歴だ、利益だ、GDPだ、勝ち組にならなきゃ、などなど迷走する実存である。もちろん、この実存こそが、存在世界の歌声を聴くことができる。しかし、先の騒音が大きすぎて、その歌声を聴くことができないで迷走するである。悩むのである。苦しむのである。空虚なのである。

☆受験業界の方々は、何を血迷いごとをと言うかもしれない。しかし、学校現場は私立公立問わず、この空虚な空気に圧迫されている。それが「いじめ」や「自殺」、大人の不祥事を生み出す要因にもなっている。

☆ここから脱するにはどうするのか。中学受験の段階で、そこまで考えて学校選択を考えるのは難しい。偏差値だ、学歴だ、利益だ、損得だ、勝ち組だなどの騒音がエールに聞こえているのも実存のサガであるからだ。

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☆だがしかし、心配はない。最近の傾向として、聖学院の編入学が増えているということだ。中学受験の時、聖学院を選択せずに、他の学校に進学したが、そこで存在世界の無化に気づく事態に遭遇し、いかに脱するか思い悩んだとき、存在世界の響きが聞こえるのである。つまり聖学院という学校があったことを思い出すのである。

☆ただし、聖学院の説明会に立ち寄っていなければ、思い出すことはできない。だから、イブの日に聖学院を訪れる者は幸いである。じゃあ、そうでない受験生や保護者は、存在世界の響きを聴けないのか。

☆いや、心配はない。今このブログと出会ったのだから、すでに存在の響きを聴く耳を持っているということである。聖学院と同じように存在の歌の翼を身に着けられる学校を探すことができるはずである。

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